私と光栄ゲームパラダイス(10)
1996年に創刊された『月刊DaGama』。
その創刊号の特集記事に、私の作成したリストが一部採用された。
中国の歴史小説『三国志演義』に登場する、戦場での武将同士の一騎討ちを、抜き出して国別にリスト化したもの。時間さえあれば誰でもできる事だけど、普通はめんどくさくて手を出さない案件。
文才も絵心もない身としては、この辺りを攻めないと、インパクトは残せまい。
その戦略がうまくいったのか、それとも気づかない内に実力が上がっていたのか(後者ではないと思うのだが)この創刊号から、作品の掲載ペースが目に見えて上がって行く。
創刊9月号から11月号までの3号で、文章10作、イラスト3作、その他2作が掲載され、ポイントランキングも一時は首位に立ってしまう程。こ、これはまさか「常連」というやつか?
おっと、勘違いをするにはまだ早い。実力が伴っていないうちは、ちょっとした弾みで失速し、忘れ去られるのだろうから。
この辺りでもう一度自分に喝を入れるべく、前述の一騎討ちリスト化に続く、第二の矢の製作に取り掛かった。
お題は、この頃一部で話題になっていた中国歴史小説『封神演義』。後に少年ジャンプで連載されアニメ化にまで達する題材も、まだこの時は少数のマニアが知るのみのマイナー小説に過ぎない。
だからこそ今のうちに。頼りない嗅覚を全振りして、更に険しくなる投稿道を歩む。
(つづく)
以下『月刊DaGama』1996年9〜11月号ダイジェスト。