年末年始骨折日記 2024-2025

12月28日(土)

カレンダーどおりに仕事納めして今日から休み。早めに休むつもりだったが、コロナで1週間丸々休んでしまったので、やめておいた。

この年末年始は変わらずだったが、ほぼ毎日もう昼だよという時間までがっつり寝ていた。夫婦共々宵っぱりというのもあるけれど、何も用事がなければ寝るのが幸せな人間なので仕方がない。あと、骨折した左足の収まりが悪くて、寝付きが悪いというのもある。

この日は、ちょっとコンビニや薬局に買い物に行った以外はおとなしくしていた。普段なら15〜20分ぐらいで行って買って帰って来れる道のりが45分ぐらいかかって愕然とする。健康は偉大。

夜、出かけていた妻がおいしいお弁当を買って来てくれたので食べた。

12月29日(日)

妻は友人のコミケのお手伝いに朝早くからお出かけ。盆暮れの恒例行事である。見送って、また寝る。

起きて家事を済ませて、駅前に行く。ご飯を食べたり、買い物をする。骨折している状態でどれだけ歩いていいのかよくわからないが、整形外科の先生には歩けるなら歩いていいと言われたし、ギプス用の靴を買ったらわりと快適なので、ふつうに散歩してしまう。

いつの間にかに駅前にコストコ再販店ができていたので覗いてみると、ドクターペッパーダイエット(0カロリーのやつ)を発見して2本買う。飲んでみたいと思っていたんだけど、コストコやAmazonでは箱でしか買えないので迷っていた。コストコ再販店はやっぱり全体的に割高に感じてしまうが、ドクペはふつうに90円ぐらいだったのでそれも良かった。帰って飲んでみたら、従来の(もちづきさんなら「本物」というところだ)ドクターペッパーに比べてあっさりしているが、うまい。健康に気をつけたい人はこちらを飲むのがよいだろう。

ドクターペッパーダイエット

夜、妻が帰ってくるのに合わせて駅前の焼肉屋に行く。わりと最近できた店で、行くのは2度目。酒を軽く飲みたい気もあるが、足が治るまではやめておこうと決めている。ふたりして肉を淡々と食う。うまい。冷麺も食う。〆にちょうどいい爽快さ。さくっと食ってさくっと出る。

妻が買い物をしている間に、先に帰る。

12月30日(月)

今日も妻はコミケの手伝い。二日間エントリーできるようになってるとは知らなかった。詳細は書かないが、けっこうな規模のスペースをもらっているでかいサークルなので、それが二日連続というのはめっちゃすごい。朝見送って、また寝る。

この日も駅前まで散歩。最近できたコーヒー屋に行ってみる。高架下のこぢんまりした店だが、なかなか賑わっている。

並んでいると、小さな男の子が、自分の左足を見て不思議そうにしている。お父さんに、なんであの人は片方違う靴履いてるのと聞いていて、お父さんはこちらに申し訳ない雰囲気を出しつつも怪我してるんだよと説明していた。(足先がむき出しなので)寒くないのかなあと言ったので、寒いよ〜と答えたら、お父さんの後ろに引っ込んでしまった。おっちゃんも喋るんだよ〜というのを見せつけていくスタイル。順番がきて、コーヒーと豆を買う。うまい。

妻はコミケ終わりでそのまま実家へ。自分の足を心配してくれて迷っていたが、コロナ治ってからはぶっ倒れたりしていないので、せっかくだからゆっくりしてきなと送り出す。これで転倒とかしたら洒落にならないが、結果的には無事でした。

12月31日(火)

大晦日。大晦日は大学の友人と東京タワーに登ってラスト日の入りを拝むというのをもう20年近くやっているのだが、状況が状況なので、今回は断念。別の友人ものっぴきならない事情があって参加できないとのことで、中止となった。連続記録が途絶えてしまったが、仕方がない。

大晦日はもう家にいようと決めていたので、ひたすら本を読んでいた。足のことを考えると基本はベッドの上にいるので、スマホをいじるか本を読むぐらいしかやることがない。

ここらで一発、年末年始に読んだ本の紹介。

サイディヤ・ハートマン『母を失うこと――大西洋奴隷航路をたどる旅』(晶文社)
榎本空『それで君の声はどこにあるんだ?――黒人神学から学んだこと』(岩波書店)

前者の訳者が後者の著者で、そのつながりで読んだ二冊。奴隷制から現在に至る、黒人が経験してきたこと(書き方が難しい)について、知らないことだらけではあったが、興味深く読んだ。榎本空さんは、文芸誌に書かれていた文章やエッセイを読んだこともあるけど、よい文章を書くなあと思う。『世界』の伊江島についての連載も気になる。

月村了衛『機龍警察 未亡旅団』(ハヤカワ文庫JA)

『機龍警察』シリーズで読んでなかったやつ……と思ってKindleのライブラリ見てみたら、単行本版のKindleがあった。しかも既読マーク……。読んでたってこと? 完全に忘れていて、ふつうに新鮮な気持ちで読んだ。そういうこともある。内容がチェチェンの話で、現在のロシアの状況も考えると、あらためて興味深かった。

中村達『私が諸島である――カリブ海思想入門』(書肆侃侃房)

noteで連載されてるの知ってたんだけど、結局書籍化してサントリー学芸賞獲ったこのタイミングで買った。まだ読み途中だが、ハートマンや榎本の書いているアメリカの黒人奴隷の話とはまた別の、カリブ海の黒人奴隷の話からはじまるので、リンクするなあと思って読んでいる。


夜になると、紅白が始まったりして、妻とLINEしながらちょこちょこ見る。一方で、チェロ見習い、クラシック半可通として、EテレのN響の第九も聞く。年越しそばを食べながら。

年越しそばのどん兵衛
強めのどん兵衛

あれこれしていたらもう年明けだった。妻にあけおめLINEをして、ちょっと本を読んで、寝た。

1月1日(水)

あけましておめでとうございます。今日は実家に帰るのだが、足がアレなので申し訳ないが父に車で迎えにきてもらう。

電車で実家に帰るとドアツードアで1時間半ぐらいかかるのだが、車だと30分ぐらいで帰れたりする。こういうときだけ車が欲しくなる。車中、コロナ+骨折の様子を中心に、近況を報告しあう。

道すがらに兄一家が住んでいるので、少しだけ挨拶する。大阪に行ったお土産と、甥たちにお年玉を渡す。

妻がうちの実家に寄ってくれるというので、駅にピックアップしに行き、実家へ。家でテレビを見たり、結婚式の時の写真(カメラマンさんが撮ってくれたやつ)を見せたりする。

兄から連絡があり、甥たちと一緒に実家に来るという。しばらくして、やってくると、甥たちは妙にご機嫌で、ふたりで走り回っている。元気だ。すぐ公園に遊びに行った。

しばらくして帰ることになり、公園に様子を見に行くと、長男は補助輪つきの自転車を砂煙を上げて走らせていた。次男も騒いでいる。元気でなにより。挨拶して別れる。また父に車で送ってもらう。

夜は妻がお雑煮を作ってくれた。おいしい。雑煮の地域差という話はよくあるが、あまりよくわかっていない。

1月2日(木)

朝昼ごはんは妻の持ってきてくれたご実家の料理。おいしい。食べたあとは家事をしてふにゃふにゃしていたが、妻は出かけていった。

年始恒例のAppleの初売りを眺めるついでに、いま持っているiPad Pro 11”(第1世代)を試しに下取りの値段を確認してみると、わりといい値段だった(増額中らしい)ので、急にiPad miniを買おうか悩みはじめてしまう。

欲しいは欲しいが、いま買い換えるべきなのか、でも下取りが高いうちに買い換えるのもアリだなあなどと考えて、しかし俺はいま眼鏡を新調しようとしてはいなかったかと思い、眼鏡を眺め、そして気づいたらGR Ⅲxの在庫状況を調べていた。もはや年始とか関係ない、いつもの物欲。結局どれも買っていない。

散歩。スタバに入って少し本を読む。チェロ見習い、クラシック半可通として、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聴き逃し配信で聞く。

今年の指揮者はリッカルド・ムーティで、7回目の登場らしい。存命の指揮者では最多とのこと。解説の人がムーティとウィーンフィルの関係の深さについて説明していてなるほどと思う。最後の曲(ラデツキー行進曲)は録画で見たが、前回の登場が2021年のコロナ禍で無観客だったこともあり、感慨深そうに見えた(ラデツキー行進曲は観客の手拍子を指揮者が煽るのが恒例)。来年はヤニック・ネゼ=セガンとのことで、Apple Music Classicalでチェックしてみる。

夜ごはんに、妻がおいしい焼売を買って来てくれた。うまい。

1月3日(金)

この日記、思い出しながら書いているんだけど、この年末年始は基本骨折で家にいて、出かけるのも近所だけなので、もはやこの日はなんか特別なことしたかどうか覚えていない。たぶん昼前まで寝て、妻が出かけて、ちょっとコンビニへ出かけ、家にいる間は本を読んだりしていた、はず。平和。

1月4日(土)

妻がパーソナルトレーニングに出かける。年末に自分がコロナになったのでふたりしてお休みしたのだが、その次の週にトレーナーさんがインフルエンザになったので、2週連続休みになって、だいぶ空いてしまった。自分は骨折が治るまではお休み。ペアでちょっと安くなるプランだったので、割高になってしまって申し訳ない。

妻が帰ってきて、家でしばらくごろごろして、夕方ぐらいに近所の喫茶店にふたりで出かける。コーヒーとケーキでも食べたいねえと言っていたのだが、ケーキがほぼ売り切れていた。同じような考えの人がたくさんいたのかもしれない。焼き菓子とコーヒーをイートインする。おいしい。

晩ごはんは手巻き寿司。米を二合炊いたはずが、自分がみるみる食べてしまうので、妻が戦慄していた。手巻き寿司が好き(ご飯として、エンタメとして)なのと、眼の前にあるものを食べてしまうという習性があるので、さらりと平らげた。いま妻に聞いたら、1.5合弱は食べたのでは? とのこと。いけるいける。

妻がなにかふたりでできるゲームをやりたいとのことで、『違う冬のぼくら』を買う。

ふたりで協力してステージを進んでいくゲームなのだが、途中で自分の画面と相手の画面でまったく見えているものが違うということがわかるのがミソ。最初は適当にやれば乗り越えられるが、途中からはちゃんとお互いに指示を出さないと詰んでしまう。わりと判定がシビアなところもあり、けっこう何度もやり直しをした。一応クリアしたのだが、気づけば3時台だった。宵っ張りにもほどがある。

1月5日(日)

本日。妻は出かけたが、自分も電車に乗って少し遠出をした。そこまで混みすぎないところで、本屋に行ったり喫茶店で落ち着いたりして、久々に気分転換になった。足もとりあえず大丈夫そうだ。

妻と合流し、ユニクロで物色する。試着したかったものを着てサイズがわかったが、ネットのほうで誕生日クーポンをもらっているのでそちらで買うことにする。

その後、いつも通りかかるけど入ったことのない喫茶店に入ってダベる。おしゃれで、味も良かった。年末書いた記事で予告した結婚式衣装についての記事の下書き(今週公開したかったが、書ききれなかった)を妻に見せる。

家に帰って、ご飯を食べて、現在にいたる。明日は仕事始めだ。がんばろうねえ……。足もはやく治そうねえ……。