本栖湖キャンプ
GWに本栖湖にキャンプに行ってきた。勘の良い人は「ゆるキャン△か?」と思うかもしれないが、意外と(意外か?)違う。キャンプ好きの、ゆるキャン△を知らない友人に誘われたのである。
キャンプと言ってもいろいろあるが、今回はテントを張って寝袋で寝るようなアレで、(たぶん)初体験である。諸々のグッズ(テント、寝袋、調理器具など)は友人から借りたので、自分は車を出した(実家車)。
6時に東京を出て10時には現地に着いた。本栖湖ではあるが、湖の方角に富士山は見えないので、ゆるキャン△第1話(漫画・アニメ)でりんがキャンプしていたところではなさそう。
友人の導きでテントを設営しはじめたのだが、なかなか大変である。言われるがままにペグを打つマシーンにすらなれず、凹む。「奥さんとのときはどうしてんの?」と聞くと、だいたいひとりで設営するらしい。隣のサイトの親子連れも、お父さんがひとりでやっていた。苦労が偲ばれる。
なんとかテントを張り終えたら、一息ついて買い出しへ富士吉田方面に戻る。キャンプに来たにも関わらず、ほうとうを食べる。
買い出しを終えて戻り、火をおこしはじめる。本格的に晩飯を食べる前に温泉でも行くかと話していたのだが、もう運転する気力もなく、またビール?とかいう?聞き覚えのない飲み物を飲んでしまい、コインシャワーを使うことが決定された(温泉は翌日にした)。
火は炭ではなく薪を焚き火台でおこして、その上に調理器具を置けるようにする台をつけてコンロとした。作ったのはチリコンカンで、フライパンで焼いたトルティーヤでひたすら巻いて食べる。なぜチリコンカン、という感じなのだが、この友人は自分の結婚式の二次会でも自らチリコンカンを作っていた。好きなのだろう。
あと、ソーセージを買ってきたので、雑に串に刺して網の上に置いていく。すぐ皮が弾けて肉汁が飛び出し、やばい(うまい)見た目になっていくので、「エロい」「これはエロいね」と言いながら食べた。
おっさん2人だし、飯はこんなもんである。あとは焚き火を眺めながら酒を飲む。これが俺たちのゆるキャン△……
日が落ちてくるとだいぶ寒くなってくる。寒くなるぞとだいぶ脅されたので、ウルトラライトダウンなどをいろいろ持ってきた。スウェット+ダウン+ウインドブレーカー+ネックウォーマー with 焚き火でだいぶ寒さは防げたので良かった。
寝袋は前述のように借りたのだが、毛布があるとGoodということで持っていった。これは防寒と、下に敷いて寝やすくするためである。が、寝袋睡眠に慣れてない自分にとって、この夜はつらかった……。元々寝床が変わると寝れなくなってしまう繊細さに加え、腰が……痛い……。毛布を敷いてもかなり腰に負担がきた。ロクに眠れず朝起きて横を見ると、友人はマットを敷いていた。なるほどね……
朝は腰をさすりながら起き、朝食を準備する。前日のチリコンカンを挟んだホットサンドとコーヒーで、おしゃれキャンプ力(ぢから)が頂点に達したが、加えて焼き鳥(柚胡椒味)の缶詰を直火で温めるという蛮行により、おしゃれキャンプ力(ぢから)は下がっていったのでした(おしまい)。
6時起床チェックアウト期限12時なので、あとはゆるゆる後片付けをするだけである。テントは設営も大変だが、バラすのもなかなか面倒だった。朝露で濡れまくってるし、ペグを回収し忘れたりする(俺だけか?)。どうぶつの森ポケットキャンプの勢いで設営・バラしたい。
片付けを終えたら、あとは出発するだけである。出発するときに、チェックイン待ちの車が並んでいるのが見えた。我々は予定をGW初日にブチ込んだので、前日の人々がほとんどいなくて、時間に余裕のあるキャンプができて良かった。
帰りは温泉に入り、道の駅で食べ歩いた。道の駅も逆方向の道路もなかなかの混みようだったので、つくづくGW初日の朝も早よから動いて正解であった。
今回のキャンプはほんとに良くて、食も酒も時間の使い方もかなりちょうどいい感じだった。おっさんやし節度を……という話でしかないのだが、準備をしっかりして、気合を入れすぎないのが大事だと思う。
唯一の心残りは寝袋睡眠で腰が死んでしまったことだが、次回は絶対に自分で寝袋とマットを買うのだという強い気持ちが、残念ながら芽生えてしまった。帰りにモンベル富士吉田店で友人のグッズ解説を聞きつつ、折りたたみ傘を買った(?)(これ読んでからずっと欲しかった)。
また行こうと思う。