ソニックフロンティア雑記。

ようやくソニックフロンティアを難易度スリルで終わらせたので雑感想など。


・操作感


 だだっ広いマップを高速で移動できるのが魅力。ただしスピードを最大まで出すには作業が必要(やったけどそんなに差は感じなかった)。一部マップギミックではカメラが固定に切り替わる。敵への攻撃方法は段階的に解放されていく。たまに暴発する。全部記憶するのに手間取るが、サイループと遠距離技のコマンドだけ覚えればなんとかなる。

・音楽


 コース内やボス戦で主に聴く。コースは同じところを周回してるとキツくなるが、ボス戦bgmは良い。この点だけは確実に評価できる。

・ゲーム性


 マップ上の敵を倒して、点在するコースを走って、カオスエメラルドを開放する、のサイクルと、マップギミック上のアイテムを集めてシナリオ進行の2種類がある。
 コース開放の鍵は大シンボル敵などから得られる。大シンボル敵は島ごとにユニークで、慎重に戦うべきである。
 コースはポータル出入りのロード時間が長いが、その間にコマンドの練習などができる。一度入ったら出るまでロードを挟まずに何周もできる。コースクリア・タイム・リング枚数・レッドスターリング・オールクリアの5項目が各コースに設定されているが、ひとつずつ消化してゆけば良い。タイムアタックは結構シビア。
 カオスエメラルドは各島に6つ存在(7つ目はボスが所持)している。コースの条件クリアで手に入るエメラルドキーを規定数集めると獲得できる。後述のミニゲームで代用できる。
 マップ上のレールやバネなどのギミックを行うと、リングやシナリオトリガーが手に入る。とりあえず片っ端からやると良いが、大シンボル敵に突っ込む場合がある。
 シナリオトリガーを集めて特定のポイントに行くことでシナリオを進めることができる。場所ごとに必要数が決まっている。カオスエメラルドや特徴的な場所では相当数求められる=終盤に行く場所。

・ミニゲーム


 シナリオ上で行うものと、ポータルから行ける「釣り」がある。
 シナリオ上でやるものはシューティング、ピンボールなど様々である。全てをクリアする必要があるが、1回の制限時間が長めな割に難易度は低くない。
 各島にいくつか、コース用ポータルに紛れて、釣りができるポータルが存在する。マップで手に入る紫コインを消費して釣りができる。釣り上げた物によって規定枚数のトークンが得られる。
 トークンを交換することで様々なアイテムを手に入れることができる。が、リングや能力アップアイテムに加え、ポータル開放アイテム、エメラルドキーやシナリオトリガーも手に入るため、コースを走る意味が薄れる。一応、序盤はトークン入手レートが低いので、救済措置的な物だろう。
 紫コインが貯まり次第釣りで能力アップアイテムを買い込むとプレイが楽になる。

・システム


 難易度スリル(所謂ハード相当)でのみ黒幕と戦える。難易度変更はいつでもできる。
 リング枚数、スピード上限、攻撃力、防御力は特定アイテムで強化可能。早い段階でリング枚数と防御力を上げておくと楽。
 敵を倒した時に手に入る青い結晶を集めると、新しいスキルを習得できる。マップギミック・戦闘時に使う物ばかりなので早めに覚えてしまいたい。中盤にはスキルを覚え切ってしまうので持て余すことになる。
 ファストトラベル機能は、マップを全て埋めてようやく解禁となる。ソニックの移動が速い事、マップ上のギミック攻略も必要な事からそこまで必要ではないが、意識して埋めないと終わらないので注意が必要。
 島間の移動はマップを開いてXを押せば出来るが、説明が無いのでわかりにくい。

・シナリオ


 全体を通して会話のテンポの悪さ、キャラ同士の情報共有において不自然な点が見られる。
 過去に島で何があったのかは語られるが、いま何が起こっているのかについては一切説明が無い。
 雰囲気として察せるものと、キャラクターが勝手に合点してるものがあり、深く考えてはいけない。
 シナリオアーカイブは無いため、見返すためにはもう一周する必要がある。
 ・ヒーローサイド
 全体的に見ればいい感じに収まっているように見える。細かくみると粗さが目立つ。現地生物と交流する中で自身の在り方を問うていくが、肝心の交流部分がソニック=プレイヤーにわからないため、面白みに欠ける。
 ・エッグマンサイド
 今回の事件のきっかけとなった人物だが、出番が無い。釣りのトークンと交換で、物語途中までのエッグマンの考えを垣間見れる。
 序盤から、シナリオトリガーを規定数集める事で新キャラのイベントを見ることが出来るが、必須でない上に見ても情報があまり無い。それが無いとボス戦と終盤に出てくるだけの子になるのでしょうがないが…。
 新キャラの名前自体出てくるのが最終盤。既存キャラとあまり馴染めてない割に動くので、なんだこいつは感が無くはない。
 
・総評


 オープンワールドゲーに見えるが、スーパーマリオサンシャインなどのような箱庭ゲーに近い。
 敵の攻撃パターンやカメラの切り替わり、ロード時間など、細かい点に置いてストレスがある。
 高速移動による爽快感は大きい。また、コースのスピード感も良し。
 デラックス版を買うのはお勧めできない。アートブックが見たいなら止めないが、音楽は一部しか入ってないので、分厚い円盤の束か、配信されているものを買うべきだ。
 探求者トレジャーボックスは衣装が欲しいなら買うと良い。それ以外は最序盤で使うだけなので、アクションゲームがよほど苦手でない限り買う必要は無い。
 かなりストイックなゲーム。ひとりでやるぶんにはじゅうぶん楽しめるが、話題には出しにくいゲームと思う。

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