【映画感想】プラン9・フロム・アウタースペースを見たよ
アマプラにあったので「プラン9・フロム・アウタースペース」を見た。
何から説明すれば良いのか……。
・ストーリーについて
「世にも奇妙な物語」のように、最初ナレーターの前説から始まり、本編があったのち再びナレーターが出て締める、と言った進行。
墓場で死体が起き上がり生者が襲われる事件が発生。ほぼ同時タイミングで旅客機パイロットのトレントは謎の飛行物体を目撃する。起き上がり事件は宇宙人が死体を操って起こしていたのだ!って話。
後年某映画で、本作に出てくる宇宙人をオマージュしたキャラが出てくるのは有名。
・特筆すべき点
冒頭のベラ・ルゴシ演じる老人の演技がすごい。他の演者がひどい事もあるが、妻に先立たれた男を熱演している。
・ツッコミどころ(所謂問題点)
役者の演技が適当。特に前半の会話が白々しい。後半に入るとノってきたのか幾分かマシになるが、それでも大概である。死体役の役者も普通に肩で息をしていたりする。
字幕の誤植が多い。「人→入」とか「聞く→間く」になってたりする。不要な文字があったり逆に足りなかったりもする。手書き入力かな?
セットが安っぽい。飛行機のコックピットのはずなのに、男2人が椅子に座りその間に扉があるだけという超シンプルさ。米軍司令官の部屋が一番豪華だと思いました。重要な場所である墓場は、同じところを左に抜け右から入ってくる事で移動を表現している。
・個人的な感想
たしかに、映画としての評価は低いだろう。身の入ってない演技、チグハグなカメラワーク、安上がりすぎるセット。映像としてのクオリティはとても低い。
しかし、話の構成シンプルに作られており破綻しておらず、何もかも投げっぱなしで終わることもないため、作品としてはそこらのやりたい事を詰め込んだだけの映画よりは遥かに良いと言える。上映時間も79分と短い。
結論として、映像としては悲惨な点が多いが、作品自体の構成は良かった。流血描写などもほとんどない。コメディとしてみればそこそこ面白いと思うので、軽率に手を出して欲しい。
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