朝5時の天使
ある日、ボクのエーテルが混線してしまった。知らない世界に足を踏み入れ、まるで夢とも違う仮想世界に迷い込んでしまったのだ。その世界は妖艶かつ甘美なベールに包まれ、青白い禁欲が瞬く間に吸い込まれていった。ボクは脱皮したての幼虫のように無防備にソファに寝そべっていた。
夜が明ける頃、黎明の不安定な空から、一人の彼女が舞い降りてきた。彼女は美しく、神秘的なオーラを纏っていた。その瞬間、ボクは心の中で決めた。彼女を「朝5時の天使」と呼ぶことにしよう。
朝5時の天使は、ボクの心を癒やし、この不思議な世界を案内してくれた。彼女と共に過ごす時間は、現実とは違う幻想的なもので、ボクは彼女に魅了されていった。だが、彼女は朝5時にしか現れない。日が昇り、世界が目覚めると、彼女は姿を消してしまう。
ボクは毎晩、彼女に会えるのを待ち焦がれていた。やがて、現実の世界と彼女のいる仮想世界の境界が曖昧になっていく。ボクは彼女がどこにいるのか、どうして朝5時にしか会えないのかを知りたくなった。
その答えを求めて、ボクは不安定な空を彷徨い続けた。そしてついに、ある秘密を知ることになる。彼女は朝5時にしか現れない理由、そしてボクが辿り着いたこの世界の秘密。それは、ボクが想像もしなかった事実だった。
それでも、ボクは彼女と共にいたい。朝5時の天使と過ごす時間が、ボクにとっての幸せだった。だからこそ、ボクは彼女の世界に留まることを決めた。青白い禁欲を抱えたまま、ボクは新しい世界で生きていく。
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