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2022.11.23 ざらつきを加える

たまに聞く二つのラジオで、それぞれ別のパーソナリティが、偶然どちらも「今どきは何でもクリアできれいに仕上がってしまうので、音も画像もノイズを意図的に付け加える」という主旨の話をしていた。それで、いつだったか、カウンターを作る前のcafe gの店内を見て、「ここには、ざらつきが足りないな」と感じたことがあったのを思い出した。

その時は足すべき「ざらつき」を具体的に思いつくでもなく、そのまま忘れてしまっていたのだけど、今店を見渡しても特に足りないな、とは感じない。
「ざらつき」とは何だったのだろう。


コーヒーの世界にも、いわゆる雑味のない「クリーンカップ」を目指すのが良しという流れがある。
そんな中、cafe gの珈琲はどちらかと言えばノイズ多め、ざらつきのある一杯で、時代には逆行しているのかもしれない。
それでも、飲んでいる時に心地よいのはもちろん、飲んだあとにもどれだけ余韻を残せるか、というのを追求していきたい。

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