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2022.8.22 秋の足音とともに、店の印が届く

私は暑さにとても弱い人間なので、涼しくなると俄然生き生きしてくる。
スーパーに行くと、ももや、ぶどうや、すいかや、メロンや、夏と秋が混ざったような品揃えで果物たちが並んでいる。そのあまい香りに吸い寄せられて、先日ぶどうを連れて帰ってきた。

毎日ちょっとずつぶどうをつまんでいると、夏真っ盛りの頃に発注をかけていたショップカードやスタンプの完成品が次々と手元に届いた。
わくわくしながら封を開けた。

ショップカードは、デザインは自分で作成したので、あとはちゃんと思った通りの色になるか、と少々はらはらしていた。
おそるおそる取り出すと、なかなか良い具合で仕上がっている。

スタンプは、店名部分をさまざまなフォントでデータを作っていただき、こっちにしようか、いや!やっぱりあっちにしようか、と悩みながら決めた。
こちらもとても良い仕上がり。嬉しい。ゴム印、訳もなくむやみに押したくなる。

店名と住所のスタンプ(これは領収書などに押す用)、
そして店名のスタンプ(これは珈琲豆を入れるクラフト袋などに押す用)、
の他に、1cm角のかわいい大きさのロゴスタンプが付いてきたので、これは何に使おう、何色のインクにしよう、と考えを巡らせている。

ほとんど何でもデータでやりとりができる世界に生きているけれど、紙やインク、ものの手触り、ばらつきもたのしみたい。
ショップカードやスタンプを眺めつつ、珈琲抽出用のネルをちくちく縫う間にそんなことを考えた、秋の足音のする夜。
なんだか知らない作家の知らない本を読みたい気分。

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