2024.1.12 はみ出していく
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。cafe gは今年ものんびり開けております。
店での初仕事は、大量のゆずピールの仕込みでした。そのあとしばらく、手からふんわり柚子が香ってしあわせでした。新年一発目の焙煎では、なんだかひとつ挑戦したい気持ちになり、いつも中深煎りの範囲内を狙っている自分としてはかなりぎりぎりのところまで攻めた深煎りで、パプアニューギニアを焼きました。粉に挽いた時点で香りを確かめたときは、やっぱりさすがにやり過ぎたなという印象で、あちゃーと思ったのですが、液体になるとぽってりした苦さがかなり良い出来。カウンター内で静かにガッツポーズ。失敗して生豆を無駄にしたくないという気持ちが強く、いつも手慣れた安全圏内で焼いてしまうけれど、たまにはこうして思い切ってはみ出してみることも大事かもしれない。まだ何も定めていなかった今年の目標は、はみ出していく、にしようかしら。なんて思ったり。
目標というものはないのだけれど、今年も引き続き、たのしんで日々店に立てるようにしたいなあとは思っています。手始めに、エプロンに大好きなコント師さんのグッズのピンズを付けて店に立つことにしました。珈琲を淹れるとき、ポットを持って俯いた視界の端に入るとなんだか心強い。うっかり失くしたり落としたりしないよう気をつけます。
長い冬休みをいただいている間、店のあれこれに思い巡らせていました。そのあれこれのうちのひとつに、自分はひとりで店をやるのにどうやら向いているようだが、この自由さを、どこかの時点で孤独(solitudeでなく、lonelinessのほうの)が圧倒的に上回ってきてしまうことがあったら、すっかり飽きてしまうか、がっくり来てしまうかも、というのがあって、今年はもうちょっと店の外でも珈琲を淹れる活動や、通常営業以外のイレギュラーな形式での営業もいくつかやりたいなと思ったり。年月を経てどんどん店の色が濃くなってゆくのは良いことなのですが、へんに煮詰まって濁らないように気をつけたい。
また、春ごろまでは店主の自己紹介的写真展示が続きますが、そのあとはどなたかご自身の作品を展示したい、あるいは珈琲豆の製造過程で発生する、飲用にならなかった珈琲豆で何か作品を作りたい方など、もしいらっしゃったら使っていただくのもいいかな、なんて考えております。
(展示云々については、ただふんわり思っているだけで現時点で特に何も決まっちゃいないのですが、ここに書くことによって、こういう感じのこと、やってみたいのですが、という人が現れたらいいなあという希望も含めてここに書いています)
さて、ひさしぶりにnoteを書いたら、終わりどころを見失ってしまいました。まだまだ書けそうだけど、このへんにしておこう。
それではまた、cafe gで会いましょう。
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