傾聴をする時の心構え2
3回に分けてお伝えする傾聴をする時の心構えの2つ目です。是非とも前回の記事と併せて読んでいただけると幸いです。
前回の記事はこちら。
正しく理解できているか確認する
2つ目の心構えは、傾聴をする相手に起こった出来事や抱いた感情を、その人の目線で理解することです。これを共感的理解と言います。
僕たちは、他人の目から物事を見ることはできないし、他人の感じたことを直接そのまま感じることはできません。なのでどうしても、自分の価値観間や先入観で他人の状況や感情を判断しがちです。
どんなに似たような体験をしていても、その人が見た・感じた世界はその人にしか見ることができないので、判断を早まらずに、その人が伝えたいことを自分が理解できているか、確認することが大事になってきます。
そのために傾聴の技法があります。伝え返しや質問をうまく使って、自分がその人のことを理解できているか確認するだけでなく、理解しようとしていることをアピールして信頼関係を築き、傾聴の効果を生み出していくことができます。
傾聴の技法についての詳しい内容はまた改めてnoteに書くのでお楽しみに!
言葉だけでは理解はできない
共感的理解をする時に忘れてはいけないのが、その人の非言語的な表現にも気を配ることです。
言葉だけなら、いくらでも嘘をついたり大袈裟に表現したりできます。それだけでなく、例えば「おもしろい」という表現を「可笑しい」時に使う人もいれば「関心する」時に使う人もいるように、単語ひとつ取り上げても、人によって意味するものが違います。
身振りや表情・視線・呼吸・声の調子やテンポなど、その人の非言語的なメッセージを手がかりとして、言葉だけでは伝わらない感情をくみ取り理解を深めることができます。
言葉で嘘をつくことは簡単ですが、身体は正直で嘘をつくのが下手です。人によっては言葉よりも重要になるかもしれませんね。
人に興味を持つ
結局何が言いたいのかというと、傾聴をする時は相手に興味を持てということです。
1つ目の心構えにも通じることですが「どんな考え方なのか」「何を伝えたいのか」ということを純粋に知ろうとしないと、アドバイスしたり励ましたりすることが目的になってしまって傾聴が難しくなります。
その人の自己成長力を信じて共感的理解に努めてみましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?