頼る、期待しない。縋らないために[散文]
僕の新たな人生のテーマ。
「仲が良いから」「友達だから」「家族だから」わかってもらいたい、と思っていた。共有したい、と思っていた。わかろう、ともした。
でも、その思いでもって伝えようとすればするほど、話を聞こうとすればするほど、むしろ孤独は深まるだけだった。
期待するから虚しくなる。
期待するから苦しくなる。
そうする内に耐えきれなくなって、頼ろうとして度を超えた。「縋る」になってしまっていた。
だからもう、期待はしない。
だけど、助け合える関係ではいたい。
何か困った事が彼らにあったなら、できる範囲で助けたいし頼ってもらいたい。
ぼくも自分1人ではどうにもならない事が起きたら、きっと頼るだろうから。
その上で、じょうずに距離を取ろうよ。
なんて、わがままで無茶なことを言ってみたり。
……こんなサイテーな僕だから、深い穴が内に開いてしまったのだろうか?それとも、深い穴が開いていることにも気づかず生きてきたから、サイテーな僕になったのだろうか?
どちらにせよ、埋め合わせられる適合物が、きっと無い。
なればこそ、僕から僕へ、戒めの言葉を。
「頼る、期待しない。縋らないために」