
車に興味のなかった私が首都高バトルにハマった理由
「若者の車離れ」と言われて久しいが、私もそんな若者の1人である。車を持たずとも不自由なく生活できており、車が欲しいと思わなければ車に対する興味もない。そんなもんだから、国内の自動車メーカーに対する私の認識はこの程度である。
ホンダ:スーパーカブ、CVCCエンジン
トヨタ:セルシオとクラウンってどっちが高いんだっけ
マツダ:広島カープ、ロータリーエンジン
日産:シルビア(パッパが昔乗ってた)、塩路天皇、カルロス・ゴーン
三菱:バスやトラックはよく見る
ダイハツ、スズキ、スバル:自動車メーカーだというのは分かる
そんな私であるが、先日早期アクセスが開始された首都高バトル(steam版)を購入した。よく視聴している番組がこのゲームを取り上げており、プレイの様子が大変面白かったからである(世田谷ナンバーに殺意を剥き出しにする大宮ナンバーとか、悪魔の"S"(無保険)とか)
しかしそれだけなら、ちょっと触って積みゲー化させてもおかしくない。事実、私のsteamライブラリでは十数本の積みゲーがインストールを待っている。それらを差し置き1週間で40時間もプレイしているあたり、大概入れ込んでいる。

レースゲーム自体ほぼ初めてプレイするジャンルである。首都高バトルシリーズは今作が初めてである。それなのに、過去によく似たゲームをプレイしたことがあるような気がする。いや、元気さんの、黄色地に子供が描いた顔の絵のロゴマークには見覚えがある。……そうだ! "S.L.A.I. Steel Lancer Arena International"(以下SLAIと表記)だ!
愛機をカスタムし、ライバル達とのバトルに勝ち、得た賞金で更にカスタムし、より強いボスを倒すことでストーリーを進めていくというゲームの構造やバトル中にゴキゲンなBGMが流れる点に共通のニュアンスを感じる。ほぼ初めて手をつけるジャンルの、初めてプレイするシリーズでありながらハマることができたのは、過去にSLAIにハマったことがあったからだろう。
更に深掘りしてみる。SLAIにハマったのは、その前にアーマード・コアシリーズ(以下ACと表記)にハマっていたからであり、ACはパーツを組み合わせて自分好みの愛機を組み上げるのが楽しくてハマった訳である。その根っこは、レゴブロックで宇宙船もファンタジーのお城も混ぜこぜにして自分だけの何かを作ってたところにあるように思う。クルマはクルマでも戦うクルマのRPG、メタルマックス/サーガシリーズが好きなのも、軽戦車に軍艦の主砲を積んだりできる無茶苦茶さがブロック遊びに通ずるからかもしれない。
今作の首都高バトルは18年ぶりの新作だという。ACシリーズは一昨年発売された6が10年ぶりだったし、メタルマックスも(リアルタイムでプレイした訳ではないが)2からサーガまで12年、3までだと17年かかっている。根強いファン達(と書いて採算性と読む)があればいつの日か続編が作られる、と信じたい。そう、SLAIもいつかきっと……

よく見ると道路に「首都高速」の文字が

左奥の建物が国立近代美術館か
そして今日もまた首都高バトる。ボスもワンダラーも全て倒したが、更なる改造費を求めて愛車のカプチーノを駆る。竹橋付近にて、この辺りには国立近代美術館や科学技術館(およびサイエンスホール)があることを思い出す。確か科学技術館には自動車に関する展示コーナーもあったはずだ。もしまたサイエンスホールで社員総会が開催されたなら、その折には訪れることにしよう。