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LAUSBUBのライブに行った話

先日、札幌のテクノユニット、LAUSBUBのライブに行ってきた。ライブハウスのmoleというところで行われる。ライブハウスには何度か行った経験はあるものの、未だラーメン二郎的な緊張感を捨てきれずにいる。
出かける準備をしていたら興が乗ってきたので、久しぶりにヘアアイロンで髪をセットし、軽く目元にメイクをしてみたら自分に少し自身が出てきて、ああ、あまり人に会わないからってこういうことを怠っていると、自分に取って損かもしれないなと思った。 久しぶりに、おしゃれをしたいときに履く靴、使うカバンを引っ張り出してきて、軽い荷物で会場に向かう。今日は急に寒くなってきて軽い上着を羽織ってもいいくらいだったので、広島のEREAKS STOREで買ったジャケットを着ていった。
30分くらい前に会場についたら、ライブハウスの人と思わしき人がひとり立っており、その横に整列の説明が書かれた簡易的な看板が立っていた。看板を見に行くときに、なんとなくイヤホンを外す。予想通り、立っていたライブハウスのおじさんから「20分から整列開始です。事前物販はありません。」とひと声かけられた。
その要員でずっと立っているのだろう。意外と隙なくお客さんへの案内をしてくれるものなのだなと思った。まあこれは、商店街のど真ん中に居場所を構えるmoleだからこそなのかもしれない。
少し時間が空いたのでドン・キホーテのトイレを借りる。一番上の玩具とかアダルトグッズが売ってあるコーナーの奥のトイレを使う。同じ階にカードショップがあり、カードゲームのアニメ作品なのか、キャラクターがかっこよくカードを構えているポスターが目に入る。重ね着風のパーカーが見事に高校生のファッションで、まったくアニメっぽい衣装じゃないのに驚いた。その一方で髪型はいかにもアニメ風な盛りに盛った髪型で、ずいぶんアンバランスな見た目になっていた。
そのまま開場にもう一度向かうと、わらわらと列ができ始めていた。僕はBの3番だった。3番ではあるがBではあるので、前の方での参加は諦めた。moleの前で整列する人たちを何度かみたことがあるが、自分がそうなると、周りの人たちがなんの列なのか気にしているのがよく分かる。 数分したら呼ばれて、中にはいった。
鬼門はドリンクの交換である。なるべくスマートにやり遂げなければならない。よく考えたらライブ後に交換するかあるいはもったいないが交換しないという手もあったとは思うのだが、最初に交換してしまった。これで無駄に手荷物が増えてしまったことになる。
前に立っていたお姉さんが背中に安全ピンで「free palestine」のワッペンを付けていた。その人は開演前まで立って読書をしており、おそらく「読書と暴動」という話題の本を読んでいた。あんまりじろじろ見るのも良くないが、眼の前にいたので勝手に目に入ってきた。
ライブは最高だった。去年の暮に渋谷で見たLAUSBUBは「音楽って楽しそうだなあ!」という思いを抱かせてくれた。今回もそれは変わりなく、彼女たち自身が楽しそうに飛び跳ねて演奏している姿が見えたのが良かった。 リコさんがmcで話していた内容からすると、ROUPというアルバム/ツアータイトルは、飛び跳ねるという意味があるらしい。
だから飛び跳ねられるような曲間の曲とか、リズムを見失ってもまた見つけられるような体験をしてほしいと思ったのだそうだ。
なるほど。たしかに今回のツアー、曲もめちゃくちゃいいのだが、曲間のブリッジがめちゃくちゃかっこよかったのだ。腑に落ちた感じがした。
アフターパーティーもあったのだが、お金もないのでそのまま帰ってきた。荷物が軽いからか、肩こりもせずに帰ることができた。荷物が少ないのはノーストレスだ。


ライブは撮影可能だった。

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