実の母よりも、主人の母と仲が良い
ええ、本当です。
先日、長女が遠方在住の24歳 美容師 1週間ほど、帰省してのんびりと過ごしておりました。
私たちは、変わらず水曜定休以外は通常通り お店を営業していました。 長女を空港へ迎えに行く、次女の学校行事に参加する、以外はいつもと同じ、1週間。 ただ、今日の為に家族みんなで、お姉ちゃんに髪を切ってもらう、を楽しみに髪を伸ばしていました 笑笑
夕方、閉店少し前に迎えに行き、到着した長女と主人の母と次女と。この日に3人カットをするハメになったのですが もう、こんな時間はこの先は訪れるのかな、などと思いながら見ておりました。
17年前でしょうか。
私の実父は、がんで他界しました。 車で1時間ほどの実家へ、いつでも駆けつけられるように、と主人はその頃、私に20万ほどの中古の軽乗用車を買ってくれました。 今思うと、マニュアル!!! 怖いですが 冬道 笑
26年前~? 付き合って1年もせずに結婚をしましたので、主人と一緒に、その1時間ほどの距離をよく通いましたが、初めてわたしの両親に顔を合わせた時、母は付き合って間もない主人には、逢おうとしなかったのですが、父は、仕事何をしているんだ?と開口いちばん、 「理容師」と答えたところ、「ご飯、食いに行くか!!」と言いまして。 職人だった父は、手に職はいい、と主人に一気に心を開いておりました。
闘病時、もう食べられなくなり父は痩せて外出もできなかったのですが、髪が伸びて気になる、恵一 切ってくれないか~と言い、主人は 病院の洗面所へ新聞紙をひいて、仕事道具の鋏を持って駆けつけ、父の髪を散髪してくれました。嬉しそうに鏡を見て、受け取らない主人に変わって 私に煙草でも買ってやれ、と2000円くれました。
長女が主人の母の髪を切っているのを見て その時の気持ちがよみがえってきました。 どんな高価なものを買っても、成績が良くていい学校へ行っても、こんなに喜ばれる比ではないだろうな、と。 孫が、息子と同じ技術を職業として、自分にしてくれる。 長女は、父の闘病時、まだ小学生だったので、亡くなった時は記憶にあり泣いておりましたが、髪を切っている姿は、確か記憶にないと思います。主人が独立して自分のお店を開業する時、主人の母や、私の母の髪を切っている動画を見せると 「パパかっこいい~~」とコメントしてきました。
自宅で、ご飯を作りながら、二人の母と娘たちと鍋を囲んでいた時、「切ってもらったら?」と持ちかけたのは、私でした。 主人がこの時間に切ってもらうため、鋏を持って連れて行けたのですが 一人暮らしの主人の母に、夜遅くなっても大丈夫でしょ?切ってもらおう!と半ば強引に提案しました。今を逃すと次 いつになるかわからないため。 元気ですよ 両母とも。 でも私が連れたのは9つも実母より若い主人の母でした。
嫁の生んだ孫は、あまり触れないと世間では聞きますが 我が家は主人の母は、そうではないなと思わせていきたいのです。 それは、主人が父の為に何度と鋏を持ってきてくれた かの記憶が心の底にあるからに他ならない。 実の母よりも、主人の母に娘らしいことを、嫁としてするんだ、と意気込んでいる。