
志望校を選択するということ
お越しいただきありがとうございます。
受験コーディネーターの廣川です。
58回目の投稿です。
今回は、生徒と話す志望校のことについて書いていこうと思います。
志望校が決まっている
授業をするのは、自分に家庭教師の依頼があって初めて伺うわけですが、例えば3年生ならば志望校が決まっていて、そこへの受験に不足している部分を補う、あるいは何とかして合格のために学力を上げるということなので、この場合は志望校は決まっています。
しかし、中学生になったからや定期テストで苦戦をしている、または学校の授業についていけないなどで呼んで頂く場合は、志望校が決まっていないことが多いです。それでも、遅くても3年生の4月ごろまでにしておく話ということです。以前にも書きましたが、学習方法を整えて進めていって、通常は結果が出るまでに8か月かかります。ということは、入試までを逆算すると4月には始めなければならないということになります。

だから、部活を引退してから・・・なんて間に合うはずがありません。それが、公立中学校は三者面談が夏休みですから、自分に言わせると、「もう行ける高校の中で選ぶしかない」となります。
まあ業者テストが学校から排除されていますから、生徒の実力は学校で実施している定期テストと学力テストだけで、それだけで受験指導なんて難しいに決まっています。さらにどんな志望校を言われても、大丈夫だとか無理だなんて言えないんですから、「そうですか、もっと勉強しないと・・・」なんてコメントが精一杯なのでしょうからね。
学校の受験指導をせめて2年生のうちにやってくれれば、まだやれることがあるのですが、頑なにやってくれません。議員をしていた頃には、何度となく教育長に訴えていたのですが、まったく聞いてもらえませんでした。さらに議員の1年生のときには、「学校は高校入試のためにあるんじゃない」と堂々と言っている教員がいましたねぇ。
今年度も、例の働き方改革で3年生の10月にやる面談をやらずに、12月だけにしていましたが、年明けすぐに始まる私立高校入試に間に合わないのが分かりませんかね? 挙句の果てには、「来年度は10月にもやります。」って、いったい誰のための学校なのでしょう。
話がそれましたので、本筋に戻します。
決まっていない場合
まず生徒に、「将来、どうしたいとか何をやりたいとかがすでにありますか?」と聞きます。ここで「はい、あります。」なんて答えられる生徒は、もうそこへ向かって動いています。ほとんどの生徒が答えることの恥ずかしさも含めて、「まだわかりません。」となります。まだ自分との関係性を構築出来ていないので、よく知らないおじさんに言ってもなのかもしれませんが、未来を考える機会が無かったように、「今、初めての聞かれた質問です。」みたいな反応を示しています。
キャリア教育も必要なんですよね。これも議員のときに教育長に提案したのですが・・・・またそれそうなので、戻します。
次の質問は「何か好きなものがありますか?」「休みの日や自由時間には何をすることが多いですか?」そこから興味のあることを探ります。そして、地域の高校のランキングについて伝えて、いくつか進学先を提案します。
さらに、高校は毎日通わなければいけないこと、電車でなのか自転車でいけるのか、それとも高校のバスでなのか、部活動をするなら、強豪校でやりたいのか、そこまででは無いのかなど、少し細かいところまで話します。

目的は、学習して行く上で目標を設定出来ることが、モチベーションを維持することを助けてくれるからです。そこから志望校が変わることもありますが、取り敢えずでも目標があることが大丈夫ですから。
これも以前に書いていますが、夢を持つには知識や学力が必要なので、将来の夢を考えるのに参考になるようなことを、なるべく話すようにしています。そのための情報も話せるように、自分もアンテナを張っています。
生徒自身が自分の将来を考えて学習していけるように、全力で寄り添っていきます。
そして最終的には、行ける高校ではなく、行きたい高校を自分で選択して、高校へ進学して欲しいと思っています。自分の意志で進学をしないと何かが起きた時に、「入りたくて入ったわけじゃないから」と退学を選んでしまうケースがあるので、せめて生徒には楽しい高校生活を過ごして欲しいと願っています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。