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夏休みの宿題に思うこと

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 33回目の投稿です。


 今回は、中学生の夏休みの宿題について書いていこうと思います。

 残念ながら、自分の中学時代の宿題はあまり覚えていませんので、この仕事を始めてから、生徒の夏休みの宿題に関わってきて、感じることや考えることを書いていきます。

夏休みの宿題

 もちろん学校によって、担当の先生によって宿題はいろいろになっています。多いのは、五教科ごとにテキスト形式の冊子をやることですね。この時期ですと、すでに終了している生徒もいるでしょう。さすがにこれからやるという生徒はいないと思いますが、テキストはそこそこの量がありますよね。まあ計画的に進めるわけで、締め切りがありますから、それまでに終わらせなければいけません。

 何を言いたいのかというと、学校によってはテキストの解答を配らずに、登校日や始業式に渡すという意味の分からないことをします。これを読んで頂いているような方ならお分かりですよね。

 「なぜ答えを配らない?」

 ある学校では、始業式の1週間前に登校日があり、その時までにテキストを終わらせて持って来させて、やってあると確認出来たら解答を渡すと言います。もう一度言います。

 なぜ答えを配らない?

 学校の言い分は、答えを見ながらやっては意味がない、のようです。

 いったい誰のために宿題を出しているのでしょう?それでは、考えてみます。

解答解説の冊子を渡さない

 成績が優秀な生徒だとします。テキストをやっても答え合わせが出来ませんので、自分では正解だと思っているものが間違えていても分かりませんし、その間違えたまま覚えてしまいます。

 次に、あまり成績が芳しくない生徒はどうでしょう。テキストをやろうにも、良く分からないものばかりです。普段もあまり勉強していないのに、夏休みだからと言って、自分でやれますか?内容がわからな過ぎたら嫌になります。分からないことがひとつふたつならば、塾などで質問して解決することもあるでしょうが、分からないものが多くなれば、塾だって夏期講習のテキストがあるでしょうから、そちらを進めますよね。

 以前に、生徒に言って先生に質問してもらいました。「分からなかったら、どうすればいいですか?」と、返事は「教科書とか見て、調べてみて。」でした。

 それが出来るのならば、その成績ではありません。毎日、生徒と接しているのに、全く状況が把握出来ていないのでしょうか。地方には、まだまだこのようなことをしている学校(教師)がいます。

 夏休みが終わると学力テストがあります。そのための宿題だとも思うのですが、自分には答えを渡さないメリットが思いつかないのですが、学校の先生方はどう思っているのでしょう。

 テキストの使い方としては

  1.  まず自力で解けるか、やってみる

  2.  答え合わせをして、解説を読んで覚える

  3.  復習をして、もう一度やってみる

 となりますが、実際は2番の『解説を読んで』というのが、かなり難しいことなんです。文章がスラスラ読めるようだったら、成績はそれほど問題ではないはずで、成績が芳しくない生徒は、音読も難しく、理解はさらに難しくなります。自分の授業では、夏休みに特別にテキストは使わずに、学校の宿題を進めて、実力テスト対策をします。それで、学校の宿題をするのに、手元に解答が無いと授業がなかなか進まないし、授業と授業の間の自分がいないときに、生徒がやれることが限られてしまい、かなりのロスとなります。

 もし本当に、先生方が解答を見ては意味がないと思っているのならば、はっきり言わせていただきますが、あなたたちは受験のド素人だ。


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最後までお読みいただきありがとうございました。

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