エジプト1週間 女ひとり旅 2日目 ②
※これは2017年に他のところで書いたことのあるブログです。
2日目続き
この後、私は200EP+バクシーシをドライバーに払うのですが、既に14時を超えていたこともあって
「一緒にメシ食おう!」みたいな流れになりました。
お腹空いたしまあいいかと思ってそのままタクシーに乗っていたら、MAPS.MEの現在地がどんどん空港の方に移動していくではありませんか。
「どこいくの?」
「俺の家だよ!」
「(MAPS.ME見せながら)それってどのへん?」
「(空港の隣を指さして)うーん、このへん!」
はあ?
それってまたホテル帰るときタクシー代請求されるやつじゃん。
何なの?????
半分キレながらやってきたアッシェム殿の家です。
ちょっとやばそうな雰囲気だったら逃げようと思っていたのですが、閑静な民家がたくさん集まってる感じで、周りに家族達もいてちょっと安心しました。ちびっこ達がもの珍しそうに私のところへ来てはサッと逃げていきます。
水とジュース(ファンタ)が出てきたが、水には念のため手を付けず。
メシまだかな~
と待っていたら、これ着なよ!!といって渡された服。
ガラベーヤというらしいです。
ほぼ強制だったね。困る図。
これ、どこかの国みたいに、着たら結婚を認めたことになるみたいな決まりないよね?とひとりテンパる。
これ、危ないことが万が一あったらすぐ逃げられるように自分の服の上から着たし、果敢に「靴脱ぎなよ」って言われたけど頑なに断りました。
そしてメシがいっこうに出てこない。
イトウさんと約束したから遅くとも17時にはこの家を出たい。
その間ずっとアッシェム殿と2人ですよ。携帯の中にある写真とかぼけっと見てたんですけど、マッサージしてあげる!って言われて肩揉まれてて。途中から、気持ち、その、ちょっとだけ、体の中心に向かって手が動いている気がして、さすがに止めさせました。
私が携帯見てると肩にもたれてきたり、めっちゃ手を触られたりしました。
せ、セクハラ?じゃん!!!
エジプトで日本人がモテるみたいな話を聞いていたことがありましたが、理由が分かった。NOと言わないからだ。
いや、言ってますよ。けれど、彼らの押しは半端じゃありません。
そしてそうこうしているうちに17時が近づいてきました。
タクシーを呼んでもらおうとしてアッシェムに
「約束があるからそろそろ帰りた・・・って」
ちょ
今?
今メシ出てくるんですか???????
3時間出てこなかった理由は???
彼の家族たちがにこやかに持ってくるもんだから、断るに断れず、仕方なく超高速で食べます。そして意外とうまいのです。
これぞエジプトのローカルフードですね。
って、早く早く、ホテルに送って!!
悪い人ではなかったけどさあ
タクシードライバーに200EP、チケット代に150EP、あと墓の門番に払ったバクシーシとか帰りのタクシー代とか諸々払ったな・・・
ちなみにこの人からはいまだにFacebookでメッセージが来ますw
どうするのw
さて、いそいそとホテルに帰ります。18時きっかりに行ってみたら、まだイトウさんはいませんでした。
イトウさんの言うように、各部屋でキャッチするにはちょっとWi-Fi弱い。真似してホテルの階段付近で携帯片手にうろうろしていたら、イトウさんが帰ってきた。
またコーヒーをご馳走になりつつ、今日の出来事をお互い話しました。
カフェの隙間を駆け抜けるネコちゃん。
そういえば、今日民家に行った影響でカルナック神殿に行けなかった・・・ってさらにいえば、真ん前なのにルクソール神殿にも行ってない・・・!
イトウさんにそれを言うと、
「じゃあ今からルクソール神殿一緒に行こうか!!」
と。なんてお優しい方なのだろう。
イトウさん曰く、イスラーム圏に何度か訪れているが、エジプトみたいに女性が夜中に1人で出歩く国は他にないよ。エジプトの治安は良いと思う。とのこと。
それでも、夜の1人歩きはドキドキします。日本人男性と一緒に歩ける安心感といったら。
行く途中で凄まじい勢いの馬車のキャッチに遭います。
「ルクソール神殿?あと10分で閉まるよ!カルナック神殿ならまだ開いてるから馬車で送ってやる!!」
これは大嘘で、カルナック神殿は17時に閉まるし、ルクソール神殿は21時まで開いています。その時20時30分だったので完全にキャッチをスルーできました。知らない人がカルナック神殿にあのままついて行っていたら、馬車代は支払うものの、カルナック神殿は開いていないという事態に陥ります。
最低!!!!
そしてついに夜のルクソール神殿。
幻想的・・・
当時もちゃんと、重力ってありましたよね?
一体どうやってこんなに巨大なものを・・・
レリーフに触れると、当時の人の気持ちに触れた気になりました。
レリーフの絵って、どの建造物も大体同じ型をしています。
師範みたいな人がいて、レリーフの流派とかあって、きちんと教えられて修業したのかもしれないね、例えば奴隷にやらせてもこんなに美しく揃うはずがない思うんだよね。とイトウさん。
30分でササッと見てホテルに帰ります。
イトウさんの出発は翌朝かなり早くだそうで、ここでお別れです。お名前とご住まいだけ聞いたけれど連絡先はわからないし、もう明日からは会えない人だと思うと寂しいな。
でも旅の醍醐味です。
いつか、イトウさんの元まで私の存在を届けられるような大きな人間になりたいな。ありがとうございました。
明日はルクソールから列車でアスワンに渡り、その後バスでアブシンベルに向かいます。かなりの長旅です。
アスワン行の最初の電車の時刻をフロントで確認し、就寝。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?