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スペインのチョリソを作る(2)

チョリソを干し始めてからちょうど10日くらい。妻のお友達がうちに来て定例会があるということで、一度味見(というか毒見)として出してみようという話に。いつも作ってる料理で定点観測をしてみました。

・レンテハ(レンズマメの煮込み)
・チョリソアラシードラ(チョリソのシードル煮)

この二つはチョリソ自体の味を確認するのにうってつけ(というより個人の好み)でして、煮込みにすることでチョリソの出汁のうまみを、シードルで煮詰めることで肉肉しさを見ていきたいと思います。

レンテハの材料

レンズ豆(皮つきでもなしでも)200g
チョリソ 1本(200gくらい?)
玉ねぎ 1個
ピーマン 2個
トマト 1個
にんにく 3かけ
オリーブオイル 150cc
白ワイン(あればシェリー酒) 100cc
水 1,000cc
塩・コショウ 適量

レンテハのえらいところは、もう鍋に全部入れて煮るだけ。楽なんです!これぞ家庭料理!というのを地でいくのが本当にすばらしい。チョリソの出汁だけで勝負するのが、まさにスペイン艦隊の魅力であります。

ポイントは「トマト、ピーマンは丸のまま入れる」です。豆が柔らかくなるまで煮込んで、最後に塩コショウで味付けするのですが、あちらの人はこのトマトとピーマンは食べずに取り出して捨ててしまいます。野菜も出汁なんですよね。僕はもったいないからそのままトマトをつぶして一緒に食べますし、ピーマンもなんならつぶして食べます。

スペインで良く使う野菜は玉ねぎ、トマト、ピーマン、にんにく。この4つをとにかく刻んで炒めることで料理のベースになっていました(個人の認識です)。これをベースに鶏肉入れたり、レバー入れたり。魚も入れて煮たりもします。あとオリーブオイルね。これあれば、全部いける。マジで。

もう一つの料理、チョリソアラシードラはチョリソをぶつ切りにしてシードルで煮るだけ、という鬼のようにシンプルな料理。料理っていいのか?という感じで、お酒のあてには最高なんですよね。

チョリソから出る脂と煮詰まったシードルが合わさると、紅蓮の炎を髣髴とさせる素敵な色の汁ができあがります。これにバゲットを浸して食べたり、煮詰まったチョリソも載せて食べると、まあうまいし、太る(笑)。ビールやらお酒やらもガンガン進みます。

と、そんなこんなで試作品大会になりました。結論から言うと
「味はまさにチョリソ、だがしかし食感が固すぎる」
でした。まあ、個人的には失敗したーの部類です。

敗因は2つあって
・普通のひき肉を使った(あらびきではない)
・脂身が少なかった
だと思います。本来のチョリソはもっとじゅわぁっと脂がしみだして、煮込んでもその弾力だったり脂身の存在を感じられるのですが、今回のは煮込みのスープにそれがすべて溶け出してしまい、チョリソ自体が抜け殻になってしまった…という。

これはこれできっとおいしいと感じる人はいるでしょうが、現地で感動した身としては、これくらいで感動してもらっちゃ困る!という忸怩たる思いがあるわけです。

というわけで、反省を込めて次回は脂身多めの肉を使い、自ら挽いてやってみようと思います。


ん?自ら挽く?(続く)

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