去年、何着てたっけ。
気温が10℃を割る日も増え、季節はすっかり冬模様。ふと空を見れば、今にも雪が降りそうな雲があちらこちらに浮かんでいた。
秋どこ行った秋は。
毎年毎年、秋冬服に切り替えるときこう思う。
「去年、何着てたっけ…?」
ここ最近で一気に冷え込み「わー秋冬服出さなきゃー」とクローゼットの中を見たけれど。
ない!!
どこにもない!!
あったかい服がない!!
向かいのホーム!路地裏の窓!こんなとこにあるはずもないのに!!!
あるのはアウターだけ。
ヒートテックさえない。
寝巻きすらない。いまだにまだ半袖短パンで寝起きしているので、朝は隣で寝ている息子に布団を巻き上げられ、寒さで起きてしまう。
ほんとに去年どうやって過ごしたんだっけ。
おかげで、今だにタンクトップやらノースリーブの上に秋色のシャツやらカーディガンやらを直接羽織ったりして、なんとなく秋冬服の波に乗ってますよ〜みたいな顔してガチガチ歯を鳴らしながら凌いでる。
隣の席の後輩の子はもうコート着て出社して、膝掛けと足元ヒーター起動してポカポカしてた。距離50センチ。温度差はブラジルと日本。
去年めちゃくちゃ着倒した服もあるのだが、1シーズンを超えて今見ると「これ着て街歩いてたんか自分…?」と感じてしまい、そのまま断捨離の餌食になってしまうことも多々ある。
去年買ったダウン試しに羽織ってみたら完全にベイマックスだったので、無言でクローゼットにまた仕舞っといた。南無。
その逆で、今まで買うだけ買って合わせ方のわからないアウターやジャケットが「お、これ使えるじゃん」となってそのまま今季の一軍入りなんてことも。
自分の好みはほぼほぼ変わっていないはずなのだが、いざ試しに袖を通してみると、どうにもしっくりこなかったり…。反対に、合わせるべきアイテムがピンと頭に浮かんで来たり。
単純に自分のクローゼットの中のアイテムが変化したことも大きいかもしれない。トレンド変わりすぎなんよな毎年。
でも「なんかピンとこないな…」「もっとこれこうきた方がいいんじゃない?」と思うってことは、自分の目が肥えてきたってこと。
何も変わっていないと思いつつ、自分の気づかないところで自分の価値観も変わっているんだなぁ。(みつを)
よし。とりあえず二の腕の鳥肌が限界なので、寝巻きから着替えよう。
そして今日の夜は高校時代からの友人と顧問と飲み会。酔いが覚めないようなあったかい冬服を探しに行こう。