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想い出色の香り。

お盆が終わり、まだまだ日差しはギラギラ肌を焼いてくるが、吹いてくる風にはどこか秋らしい匂いが感じられるように…。


生活の中でふと香りを感じた瞬間、自分でも忘れていたような記憶がブワッと蘇ってくることがある。

おばあちゃんの家のお盆の時の匂い。
部活に向かう冬の朝の匂い。
飲み会からの帰り道を友達と歩いた時の匂い…。


こんな風に香りで記憶が呼び覚まされる現象のことを「プルースト効果」って言うらしい。

視覚や聴覚の情報は、大脳など脳のいろんなところを経由してから記憶を司る海馬にたどり着くのに対し、嗅覚は直接海馬にアクセスするので、香りと記憶は結びつきやすいとか。へー。



ちなみに私の最近のプルースト体験は、子ども用のおもちゃ香水のテスターを嗅いだ時。
中学校の時の期末試験、どうにも暗記系が覚えられず、すがるように「記憶力UPに!」と謳われていたあやしい香り付き消しゴムを買ってノートに「ウェルニッケ野」って書いた瞬間を思い出した。
結果はぼちぼち。どないやねん。


さて、そんな私は生まれながらの「香りフェチ」
好きが高じてアロマテラピー検定1級を取得し、香水も30種類以上コレクション、香水サブスクで毎月新しいものを楽しんでいる。こればっかりはやめられない。


香水というと「デパートの匂い」とか「匂いが強い」と思われる方もいると思うが、今の香水は本当に種類が豊富!


石鹸やお花などのサボン・フローラル系はもちろん、カルダモンやブラックペッパーなどのスパイシー系、バニラやキャラメル、果物などの匂いがするグルマン系、檜や針葉樹林のウッディー系など…。


あたたかみや冷たさを感じたり、匂いを嗅ぐと色のイメージがパッと出てくることもあるので、春夏秋冬や朝昼晩、その日着る服のテイスト、飲みに行く時、友達と遊びに行く時など季節やファッション、シーンによって使うものを選ぶことも。

また、その日の天気や湿度、個人の肌の匂いなどによって香りが変化するのも面白いところ!


お気に入りの香りをつけて、旅行や友人達と出かけたりすると、その香水を使うたびに、当時の高揚感や季節感まで鮮明に思い出すことができる。

つい最近友人に手紙を送ることがあり、お互いにお気に入りの香水をつけて送り合ったが、手紙を開くたびに流麗な文字とふわっと香る匂いでその子のことを思い出してしまう。
もはや平安貴族の嗜み。



想い出や自分の印象をより色濃く残したい時、スマホで写真を撮ったりするのも悪くないが、「香り」の力を借りるのも面白そうだ。





……うーん まだ語り足りない!!

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