「贈り物」の数だけ、貴方を考える。
「贈り物」が好き。
贈るのもいただくのも、品物も選ぶ時間も好きだ。概念がもはや好き。
贈るタイミングが決まっている時は、早いうちから情報収集を始める。
この人は、確か和菓子が好きだったな。
あの人は、コーヒーよりも紅茶派だったはず。
その人は、いつもウイスキーを飲んでたな。
「あの人ならこんなものを喜んでくれるだろうな」と、悩みながら、ああでもないこれでもないとモノを選ぶ時間が好きなのだ。
特に、「手土産」を選ぶときなんかはもうワクワクが止まらない。スイーツ&お取り寄せ好きの血が騒ぐ。フツフツというよりもうボッコボコに煮えたぎるくらい。
渡す場所は?シチュエーションは?
それに予算に人数、関係性…。
自分っぽさを出せる個性的なチョイスでいくべきか、誰もが知ってる王道で「分かってる人」感を出していくべきか…。
いろんな要素を考えてみた時に、「これだ!」と思う会心の逸品が見つかった時は、パズルのピースがハマった時のような爽快感。
早く渡した時の相手の顔が見たいなーと、ワクワクして眠れなくなる。
相手の好きなものがある程度わかっていれば、お菓子にこだわらなくてもいい。
お酒が好きな人には日本酒やクラフトビール、ワインやおつまみ、ご年配の方には常温で日持ちがして、少量ずつ食べられる少し上質な焼き菓子やご飯のお供セットなんてのもちょうど良い。
あー…、考えるだけでもめちゃくちゃ楽しすぎる!
プレゼントやお土産をもらうのも心が弾む。
物自体が嬉しい、というよりも、「選ぶ時に自分のことを考えてくれたんだな」という事実自体がもうはちゃめちゃに嬉しい。
誕生日祝いにと、友達から送られてきたLINEギフト。
こ、これは…!私がいつか欲しいいつか欲しいと思っていたJo Maloneのボディークリーム…!
えー、誰にも言ったことないしSNSにも呟いたことないのに!
熱烈にお礼を言った後、ホクホクして香りを選ぼうとすると「○○さんが選んだのはこの香りです」の表示。
大本命の「イングリッシュ ペアー & フリージア」…!
もうここまで来ると、「おまおれ(お前はオレか)」状態。
「これ、息子さんに」と言われながら、おもちゃやお菓子をもらうのも嬉しい。
私のさらに向こうにいる、好みの分からない家族が喜びそうなものを考えて贈るのだって想像力が必要だから。
「この人に何かプレゼントしたい!」と思って、喜んで貰えそうなものを時間をかけて選ぶのも、お店に並ぶ商品を見て、「あ、これあの人が好きそう」と喜ぶ顔を思い出して直感的に手に取るのも。
どっちも自分にとって大事な人じゃないとできないことだと思うから。
贈るのも楽しい。もらうのも嬉しい。
相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら贈り物を選び、これだと思うものを手に取る。
それくらい、人を想っていられる自分でいたい。