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能ある鷹は爪を磨く。

デザイナーの女の子に原稿の説明をしに行く時、つやっつやきらっきらの爪が目に入る。

彼女が手を動かすたびに、細かい光の粒がちらちらとまたたく。今流行しているヌードベージュのマグネットネイルだ。

Cawaiiーーーーっ!!!
羨ましいーーーーーっ!!!


ふとした時についつい見てしまう手元。
美しく整えられた爪を見るとこっちの気持ちまで上がるよね。
ほんでもって淡いピンクとかベージュとかのヌードカラーってなんか色っぽくていいよね。


そういえば中高の時、縦長の爪で、指がスラリと長くて、指の先まで神経が張り巡らされているのかというほど所作が優雅で、ため息が出るほど美しい手をもつ同級生の男子がいたな。

去年の同窓会の時に、十数年ぶりに顔を合わす機会があったが、本人自体もその手の美しさも何一つ変わっていなかった。
羨ましすぎる。オレにその手の甲をくれ。

手入れされた美しい手指に男性も女性もないな。
やっぱり手がきれいだと清潔感があるもんなぁ…。

さて。自分はというと。

身長の割にゴツい手、厚みのある手の平、節が目立つ指、小さい爪…。
物心ついた頃から地味なコンプレックスを持っているパーツだ。

だってしょうがないじゃないかー(CV:えなりかずき)


あ。このnoteのサムネイルは私の手じゃないよ。写真acから撮ってきたフリー素材だよ。


美しい指に見せるには、甘皮の処理をして、ヌードカラーのポリッシュを塗るといいなんてよく言うけれど、そもそもネイルとかマニキュア塗るのが生理的にダメな人種。

あと甘皮処理した後って、なんか防御力が下がった気がする。ルカニッ!ルカニッ!


なんか爪が呼吸できてない気がして「うぁーーーーーーっ!!!!」ってなっちゃう。
まぁ爪って呼吸してないんだけど。なんなのかね。爪から出ているなにかが窮屈そうにしている気がする。


しかも、これまた爪を伸ばすのも苦手ときた。

小さい頃からずっと深爪で過ごしてきたものだから、縦長できれーーー…いに爪を伸ばしてる人を見るといいなぁと思う。


つい最近一緒に飲んだ人は、爪を意識的に長く伸ばしてる人のことをダイの大冒険のハドラーの得意技「地獄の爪(ヘルズ・クロー)」って言ってたな。
今ドラクエ3のリメイクやってるからタイムリーすぎてわろた。


まぁでもネイルと爪が長いのはもう生理的な感覚の問題なのでどうしようもない…。



ということで。
秋ごろからせっせと取り組んでいるのが「爪育」


長さの調整は爪切りじゃなくて爪やすり。
爪磨きでツヤを出す。
爪の元になるプロテインを意識した食事。
こまめにネイルオイルを塗る。
ピンクのネイルベッド部分を拡げるために、爪先と皮膚の間のハイポニキウムの保湿も忘れずに。


め、め、めんどくさーーーーーいっ!!!(本音)
でも数十年後の自分のためっ!!
でもめんどくさーーーーーーいっ!!!(2回目)



そうしてるうちに徐々にではあるが、ふと目に入る「イキイキしてますよーっ」とピカピカ光る爪にテンションが上がる。
何も塗ってはないが、ネイルしてる女子の気持ちが分かる。
爪がきれいだとアガる。手が美人になった気がする。


何はともあれ。
自分の身体のパーツを労わっているときは、自分のこと自身も大事にできているような気がするから自己肯定感が上がる。
今年も無理のない範囲で、ご自愛ご自愛。




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