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#05【1-3】心療内科受診、そして休職

就職してからの思い出を【1-1】【1-2】に書きました。
また、幼少期のことも【2-1】に書きました。
どちらもまだまだ続きがあるのですが、ここでちょっと現在にジャンプして、現在長期療養している病気、うつ病について書こうと思います。

就職以来転職もせず、日々宇宙航空開発関係の機械設計の仕事をしてきました。(仕事の話はまたいずれ)
就職したときは課長とマンツーマンだった部署もどんどん人が増えて、私が10年目くらいの頃には30人くらい(エンジニアのみ)になり、機械設計だけでなく、電気やソフト、解析などを行えるようになっていました。
また、最初の頃は部屋も親会社の一部を借りていたのですが、この頃には自前の建物を建てられるくらいになっていました(土地は親会社の敷地)。

私は入社5年目で数人のグループのリーダーになり、やがて私を含めて10人のグループの面倒を見つつ、自分も設計の仕事をいくつも掛け持ちしていました。

さらに時は進み、私が入社から18年目の年(2008年、39歳)、設計部署の課長になりました。
昇進の話はその何年も前からあったのですが、私が断っていました(^^;
だって中間管理職なんて、給料下がるし(残業代がなくなるので)、責任増えるし、いいことないと思っていたんです。
しかしとうとう断り切れず・・・。
また、その際に組織変更も行われ、今まで3つあった課を2つにし、私は機械/電気/ソフト/解析の4つの業務を行う課の課長になりました。
人数は25人前後だったかな。
一人でみるにはちょっと多い人数です…。
さらに上からの要望として、私もプレイングマネージャーとして今まで同様設計の仕事をしろとのことでした。

でも私は、グループリーダーとして10年以上みんなの面倒を見てきたし、そういうのは嫌いじゃなかったですし、25人っていう今までの倍以上の人数になるという不安はありましたが、なんとかなるだろうと思っていました。

最初の1~2ヶ月は特に問題ありませんでした。
前年まで私は「これは課長がやる仕事だろ・・・」ということもやらされていたので、そういう仕事はちゃんと自分がやって、部下のみなさんにはできるだけ設計に集中してほしいと思っていました。
なので、自分で自分がやることをどんどん増やしていっていました。
各グループのミーティングには必ず出席し、誰が何をやっているのか常に把握し、困っていることがあればリーダーを通して、場合によっては直接相談に乗ったりもしました。
また、客先(主に親会社)との打ち合わせにも積極的に出るようにしましたし、売り上げ目標も課されていたので、客先に対して営業っぽいこともして回っていました。
設計レビューや図面のチェックもこれまで同様細かく実施しました。
さらに、前年よりぐっと減らしたとはいえ、自分でも設計の仕事をしました。

どうですか、これ。
課長になってすぐ、飛ばしすぎですよね、どうみても。
今なら飛ばしすぎだよってよく分かりますが、当時は部下からの期待もあり、「頑張らないと・・・」と思って毎日過ごしていました。

3ヶ月目か4ヶ月目のころ、なんとなく異変に気が付きました。
なんか今までのように頭が回転せず、また、朝起きるのが億劫になり、会社に行くのが怖くなってきました。
私の手元には抗不安薬(デパス)があったので(なぜあったのかは秘密)、最初は半錠飲んで会社に行きました。
でも半錠では足りなくなり、1錠飲むようになりました。
そのうち1錠では午後が持たなくなり、昼休みにも飲むようになりました。

それでも、どうやっても仕事が進まず、1つ1つやればできるけど、全部を自分の中でうまく振り分けて進めていくということができなくなりました。
こんなことは18年間で初めてだったので、自分でも動揺しました。

上からはそんなことは知らないので、色々とリクエストが来ましたが、いよいよダメだと思い、実はこういう具合ですと、上司に白状しました。
すぐに、産業医に診てもらえということになり、親会社の診療所にとぼとぼと歩いて行きました。

産業医に話をしたところ、「うつ病の可能性が高いですね」と言われ、その場で産業医が心療内科に電話し予約を取ってくれました。
3日後だったので、それまでは会社を休むことにしました。

心療内科に行き、初診を受けました。
診断結果は「うつ病と思われる」でした。
仕事しながら治療するか、休んで治療に専念するかという話になったのですが、まずは仕事しながら治療する、を選択し、会社に戻ってそれを伝えました。
しかしそう簡単に行くわけがなく、2日くらいは何とか出社したものの、3日目は定時には行けなくなってしまいました。
上司と部下のリーダーと話をして、とりあえず1週間休むということになりました。(往生際が悪いというか、わかってないというか・・・)
結局1週間後も行くことが出来ず、医師と話したところ「まずは1ヶ月休みましょう」となり、1ヶ月の休職が決まりました。

そのときの私の心境は、とにかく「申し訳ない」ということだけでした・・・。
でも、とても会社には行ける状況ではなく、電話が鳴るだけでも怖くて、外に出るのも怖くて、もうどうにもならない状況でした・・・。
(私はこの歳になってもまだ独身で、アパート暮らしでした)


またまた長くなってしまいました・・・。
申し訳ございません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回は退職と次のステップを書きたいと思います。

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