冬林 鮎
話題の本.com様での連載に関する覚え書き。 各話や人物についての補足、執筆の感想などを自分用に書き留めます。
実は3月末より話題の本.comにて続編の新連載を開始しておりました。事後報告申し訳ありません…今季は金曜日更新となります。引き続きよろしくお願いいたします☺️ 本作は何と小夜から水銀先生に主人公チェンジ。 先生と烏丸家のただならぬ因縁、昔の恋、これからのこと…15年前の奥様との約束に従い前作主人公・小夜を無事お嫁入りさせることが当面の目標です。そう、紙花は恋愛群像劇という仕様。 お園さんを熱愛する新キャラの登場、都司くんの再登場など恋愛関係がグラグラゆれる中、ラブコメ一等
noteお久しぶりで失礼します。というのも最近はエブリスタで番外編の更新をばりばり行っていたのですっかりこちらお留守でした…すみません。 『モガの葬列 透間譚』 本編前日譚・後日譚以外に単発エピソードも多数。百合やブロマンス風、怪奇シリーズなどの変わり種もありますよ。 番外編のみ登場するキャラも個性派揃いです。 本編未読でも読める短編・掌編なので何となく大正浪漫やラブコメや日常系お求めの方は、ぜひお試し読みよろしくお願いいたします(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆
📚幻冬舎ゴールドオンライン 話題の本.com 『モガの葬列』毎週月曜日に更新中 連載7話目についての感想と補足。 小夜に初ロマンス?な回の振り返り、銀ブラ、カフェ・パウリスタ、霧島少尉について、キャラクターの髪型事情のお話です。 『モガの葬列』とロマンス 本作はタイトルの割に男性比率が高く、メインの女性は小夜とお園さんの二人だけ。それも小夜父選りすぐりの美形や秀才がわらわら登場します。 それなのに6話段階での恋愛は恭と竜さんの恋文だけ…ですがついに今回ちょっぴりうわつい
📚幻冬舎ゴールドオンライン 話題の本.com 『モガの葬列』毎週月曜日に更新中 連載6話目についての感想と補足。 都司くんの抱える事情、小夜・恭と都司くんの関係、吉原遊郭の世界について語ります。 吉原遊郭の世界 恭に連れられた小夜が訪れた吉原遊郭。いくら旦那様ご贔屓の恭であっても、お嬢様を連れて行ったのがばれたらさすがに滅茶苦茶叱られる──そういう大人の歓楽街。 こういった花街は東京以外にも存在しましたが、最上位の太夫=花魁は東京(江戸)でのみ使われる呼称だったようです
Twitter復旧しました! ご心配おかけしてすみません…
お休みなので朝から『モガの葬列』8話推敲、8.5話〜9話をちまちま書いています。 本日の資料はこちら。写真が多くて楽しい…✨
Twitterが凍結されました…! 復旧までこちらとエブリスタのタイムラインで呟きます。すみませんです🥲 ちなみに番外編エブリスタの方が更新早いですので、アカウントお持ちの方はぜひご活用くださいませ エブリスタ: https://estar.jp/users/1267833779
「──いいか、赤紙来たら懲役食らえ。ぜってえ兵隊なんぞになるんじゃねえぞ。わかったな。おい恭! てめえ聞いてんのかこらァ」 慈兵衛さんは店の奥を陣取り、柱に寄りかかりながら酒臭い息を吐いた。くっきりした二重瞼は今にも閉じてしまいそうにどんよりと重たい。 「はいはい百万回聞きやした」 辟易し耳をほじる恭を先生が肘で小突いた。 カウンターの端に慈兵衛さん、真ん中に水銀先生、その隣には恭。宴もたけなわだがあいにく恭は食べ足りない様子で、熱い味噌汁を啜りつつ長い説教をいなしてい
「ああ、それは大変だったね」 水銀先生は屋台の湯気に眼鏡を曇らせ、くつくつと笑った。赤い提灯のあかりが高い鼻筋を残照のごとく照らしている。 「笑い事じゃねぇよ。ろくすっぽ学校行ってねぇような奴に恋文の返事を書くんだぜ。自分で言いだしたこととはいえ骨が折れら」 「そうか……まあ、お気の毒さま」 溜め息を吐く恭を宥め賺し、先生は熱いお茶を慎重に含んだ。時刻はとうに真夜中を過ぎており、屋台に客は二人だけだった。 「そういや夜食なんて珍しいな。ちゃんと腹減るんだ、一応」 恭は熱
📚幻冬舎ゴールドオンライン 話題の本.com 『モガの葬列』毎週月曜日に更新中 連載5話目についての感想と補足。 大正時代のお花見の様子、謎に残っている酔っ払い分析データ、モガの葬列食いしん坊ランキングを発表。 花見の名所、どっちにする? 花見の起源は奈良時代ということですが、当時は桜ではなく梅が主流でした。そのため現代のような“桜の名所”が誕生したのは江戸時代となります。 大正時代では上野と飛鳥山が有名ですが、趣が異なるので舞台設定をどちらにするかで少々悩みました。端
きらきら、きらきら。針が落ちてくるみたい。にわかに降りだした雨は、15分も前に下校の放送を終えた今もやむ気配がなかった。駆け込んだ屋根から覗く空が赤黒い。温かいような、冷たいような風が吹き抜けていく。自転車小屋が暗過ぎる錯覚に思わずふうと青い息を吐いた。 「高瀬?」 豊田くん。6組の、背の高い、声のおっきい野球部の男の子。私の名前知ってたんだなあと驚く。他人も同然の私たちは、ざざ降りの雨に閉ざされ途方に暮れて笑った。 「雨、すげぇな」 「うん」 「ああ、傘ないんか」 制
「なんにもなくなったねぇ」 3歳のゆいが、さくらんぼのような唇をぽかんと開いて呟いた。いっちょまえに寂しいのかと思いきや、きゃっきゃと声をあげ押し入れの下段に出たり入ったりしている。今日は朝から引っ越しのトラックが来て、業者さんと主人が旧居と新居を行ったり来たりしていた。私は旧居でサポートをしつつ、元気いっぱいの娘の相手をする役目。 搬出を終え遮るもののなくなったアパートは、ゆいの声と足音をわんわんと響かせた。大きなおなかを抱えて内見した日の記憶が、コーヒーが香るようにふ
📚幻冬舎ゴールドオンライン 話題の本.com 『モガの葬列』毎週月曜日に更新中 連載4話目についての感想と補足。 麗しきステンドグラスの世界、没設定の経緯、そして恋文の返事あれこれ。 薔薇窓とマリア様 小夜をして朴念仁と言わしめる恭ですが教会のステンドグラス、特に薔薇窓には珍しく執心していました。これは彼が烏丸家に来る前、生後間もなく教会に捨てられていたためです。 教会の営む孤児院で育ち、歳七つで小夜の父に外国語の素質を見込まれ引き取られますが、それは今で言う養子縁組で
📚幻冬舎ゴールドオンライン 話題の本.com 『モガの葬列』本日最新話を公開しております。 あらためまして、あけましておめでとうございます。あっという間に三が日が過ぎていました…! 写真は実家の大正琴です。持って帰っていいよと言われるも置き場所を決めておらず断念、また次回に… さて執筆活動と銘打って書き始めまだ4ヶ月程度ですが、昨年は出版社様のサイトでWeb連載をさせて頂いたり電子書籍を2冊刊行でき、駆け出しにしてはなかなか精力的だったと思います。笑 生来抱負を考え頑張る
あけましておめでとう御座います! 昨年はおわり3ヶ月で駆け込むように執筆活動を始めましたが、今年はステップアップのため公募なども挑戦してみたいです。 何はともあれ楽しい年にしたいです。 引き続きよろしくお願い致します!