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SRゾーンを極める

私のトレードではこのSR(サポート・レジスタンス)ゾーンは欠かせません。
押し目買いをする場合も、このSゾーンにレートが来てからの動静を確認しないとエントリーできません。

このSRゾーン、すべての時間足で存在しているので、1分足まで降りてしまうとチャートがゾーンだらけになってしまいます。

まずは一つの時間足できちんとSRゾーンが引けるようにトレーニングが必要です。
しかし、チャートの見方は人それぞれ。
またFX業者によってもローソク足の形は違います。
SRゾーンに一律の正解はありません。
自分が自分のチャートに自分なりの根拠で引いたSRゾーン。
それが唯一の正解なのです。


SRゾーンの考え方ですが、過去にお伝えした『相場の節目』に引く方法。

こちらでは『相場が切り替わった場所』をゾーンとしてとらえよう。と説明しています。
これは、何もない状態からゾーンを引く場合(ゼロからイチを生む)の考え方です。

このゼロイチで作ったゾーンは、未来に影響していきます。

つまり、相場が切り替わった場所というのは
丁寧に言い換えると、
過去から引いているSRゾーンを突破していく場所
となります。

前回も使ったチャートで引いたSRゾーンを見ていきましょう。


SRゾーン日足

ご覧いただいてお分かりになるでしょうか。

SゾーンとRゾーンはお互いにリンクしています。

Aのサポートを下抜けたきっかけがレジBとなり
Cのサポートを下抜けたきっかけがレジDとなります。

そして
Dのレジを突破したきっかけがサポEとなり
Bのレジを突破したきっかけがサポFとなります。


このSRゾーンを突破していく時に大陽線や大陰線になりやすいという特徴がありますが、全てではありません。
安易に大陽線大陰線に引くと間違う可能性があります。
丁寧に過去からチャートを見てレジサポを繋げていく事が大切です。

ではその『きっかけ』となったレートをどう判断し、どうゾーンとしてとらえていくのか?

Dのゾーンをどう引いたのかを細かく見ていきます。

Dゾーン詳細

サポCに到達した相場は一度反応し、二度目をつけました。(赤〇)
もちろんココからダブルボトムを形成して上に上がっていくことも十分考えられます。

そのダブルボトムで上に上がろうとした兆候が上髭が長いローソク足。
この足が重要。
ダブルボトムで上へ行こうとした相場が力尽きた。
私にはそう見えるのです。

結果
レジDの上限はそのローソク足のヒゲ(X)となり
下限はサポCを抜ける始値(Y)となります。

その後のこのゾーンDの反発力は見ての通りです。


このSRゾーン
非常に強力な武器になるのですが、厄介なのが冒頭でも説明した通り、全ての足で同じ考え方であるため、1分足でも日足でも引けてしまうということ。

全てを引いてしまうとチャートがすべて何かしらのゾーンとなってしまいます(笑)

そこで大切なのが
自分のトレード足(基準足)です。

基準足より下位足のSRゾーンはトレードに影響しない程度に把握するほうがよいでしょう。

ここで読者様からの質問をご紹介します。

”質問なのですが、執行足(1時間足以下)のレジサポゾーンはどこを基準に判断されていますでしょうか? 小さい時間足の基準点が分からず騙しに引っかかる現状です。”

どの足であろうと、SRゾーンを引く判断は上記の通り同じで時間足で変えるものではありません。

ではなぜこの質問者のようなことが起こるのか?

まず一つ目は
小さい足になればなるほどノイズが強調されます。
元々予期せぬ動きをするローソク足が、1分足ともなれば頻繁にノイズが出てくるのです。

二つ目は
5分足などの短期足の基準でエントリーしたポジションが、いつの間にか長期足の判断に変わってしまうこと。
5分足で入った人は5分足の判断で利確損切りをしなくてはなりません。

そして三つ目
恐らくこれが一番厄介です。

同じ場面のSRゾーンでも違う足で見るとその上限下限は違ってきます。
よくあるのが次の2つの場面。

①1H足でサポートを引いて待っていたが、そのサポートに届かないうちに反転して伸びていった・・・。
よくよく見ると、15M足のサポートに当たって反発していた。

反対に
②1H足のサポに当たったのでロングエントリー。
順調に見えたポジションが建値を割ってきた。
含み損が怖くなり損切り。
その後相場は反転し思惑方向へ!
よくよく見ると4H足のサポートで反転していった・・・。

回避方法は
①は諦めること。待ってるレジサポに届かないで行ってしまう場合は諦めることも大切です。
相場には次があります。次の機会を待ちましょう。
②については、基準足より上位足のレジサポは把握したいですね。
事前に準備をして1H足のサポで上がるのか?4H足のサポからなのか?と考えていれば、いわゆるダマシ的な動きは回避、もしくは一喜一憂しないで済むかと思います。


恐らくこのSRゾーンの説明の言語化はこれ以上は難しいと思います。
とにかく経験が大切です。
間違っていてもいいのです。自分なりのゾーンを引いて検証していくことが大事です。

機能するSRゾーンが引けるようになった時、間違いなく勝ち組の切符を手にすることができるでしょう。


今回は、SRゾーンを深堀してみました。
勘がいい方は恐らくすぐご理解されると思いますが、大半の方は難しく感じるのではないでしょうか?

投機筋やリテールがどう振舞っているのか。
私たち個人では情報は手に入れることはできませんが、そのすべてはチャートに現れています。(と信じます)
チャートが知らせてくれるサインを感じ取り、意味のあるサポレジを引くことは弱者である私たちには必須であると思います。










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