【卒業率3%!?】慶應義塾大学通信制課程で卒業にたどりついた11.5年の記録
2008年10月1日、私は大きな一歩を踏み出しました。
2年間の浪人を経て決断したのは、慶應義塾大学経済学部・通信教育課程への進学です。
在籍期間は平均8年、最長で12年。
それで卒業できれば良いほうで、多くは仕事・家事・親の介護などを理由にたどり着けません。
21歳という年齢から考えて、約10年におよぶ時間を学業にそそぐことは自分のためになるのか?
試行錯誤のうえ、「慶應大卒」はこれからの人生で強力な武器になると判断しました。
華やかなキャンパスライフとは程遠い、孤独との闘い。
私の大学生活は、静かに幕を開けました。
1. 入学時期
慶應通信では4月と10月の年2回、入学試験があります。
出願期間は約2ヶ月前から1ヶ月間、毎年2~3月と8~9月です。
●慶應通信「学習開始までの流れ」
合格率は、動画でも紹介しているように高い傾向にあり、論文形式のみとなっています。
それよりも問題なのが、4月と10月のどちらで入学すべきか。
個人的には、4月入学の方が勉強を始めやすいと思います。
後ほど紹介しますが、慶應通信では、
・テキスト
・スクーリング
の2つの方法で単位を取得していきます。
なかでも、スクーリングは毎年7~8月が最も規模が大きく、おなじ境遇の塾生と出逢う良い機会になります。
このとき、学習方法など意見交換や情報収集をすることで、勉強の進み具合も変わってきます。
そのうえで、4月入学であればスクーリング→テキストの順番で勉強に取り組むことになります。
しかし、10月入学であればテキスト→スクーリングの順番となってしまうのです。
スクーリングまで半年間、時間が空くということになります・・・。
かく言う私も、実は10月に慶應通信を入学しました。
案の定、スクーリングまでの半年間、何をすればよいか分からず途方に暮れた1人です。
しかし、今となってはその経験を活かして、オンラインサロンで入学前からサポートを受けていただくことができます。
そのため、4月・10月どちらで入学をしても大差ないと自負しています(^^)
2. 通信授業(テキスト)
無事、合格が決まると大量のテキストが郵送で届きます。
焦る前に、まず知っていただきたいのが、単位の取得方法です。
慶應通信では主に、
・通信授業(テキスト)
・面接授業(スクーリング)
の2つで、普通課程であれば124単位以上を取得しなければなりません。
なかでも、「通信授業(テキスト)」が重要になるのですが、これは自学自習に重きをおいた学習方法です。
動画でも紹介しているとおり、
・レポート課題
・科目試験
の2つを合格することで、1科目分の単位が履修完了します。
そしてこのとき、次のような疑問が浮かんできます。
「どのような順番で科目を選び、通信授業(テキスト)の単位取得を進めていけば良いのか?」
私からの答えは、慶應通信でもっとも易しい「英語Ⅱ」をおすすめします!
まず、「レポート課題集」にある英語Ⅱを確認すると、第1回・第2回の2つあることが分かります。
これは、
「英語Ⅱは、2回分のレポートを提出しなければならない」
という意味です。
通信授業(テキスト)の場合、科目によっては複数回のレポートに取り組む必要があるのです。
そして、指定回数すべてのレポートを提出することで、科目試験の受験資格を得ることができます。
一方で、科目試験は4・7・10・1月の年4回、各地方で実施されます。
いずれも土日にあり、試験日の約45日前がレポート提出締切日です。
例えば、7月の科目試験で英語Ⅱを受験をしたい場合は、5月下旬までに英語Ⅱの第1回・第2回のレポートを提出する必要があります。
このように、科目試験を受験するためにはレポート提出が必須なのです!
仮に、5月下旬のレポート提出締切日が間に合わなかった場合は、10月の科目試験に繰り越しになります。
例えば、6月に英語Ⅱの第1回・第2回のレポート提出をした場合。
7月の科目試験・レポート締切日は過ぎてしまいましたが、10月の科目試験には間に合います。
このように、いつレポート提出をするかで、受験できる試験日も変わってきます。
詳しくは、こちらの動画でご確認ください!
ちなみに、レポート・科目試験の合格・不合格はそれぞれ別物です。
レポート・科目試験それぞれ1回でも合格をすれば、それ以降、レポート提出・科目試験の受験をする必要はないことになります(^^)
2-1. 3ヶ月のスケジュール
次に、私が在学中におこなっていた学習方法を紹介します。
科目試験が3ヶ月に1回あるので、3ヶ月=1スパンで計画を組みます。
さらに、1スパンを前半1.5か月と後半1.5か月に分けて
・前半1.5か月:レポート課題をメイン・科目試験対策をサブ
・後半1.5か月:科目試験対策をメイン・レポート課題をサブ
とします。
とは言え、受験科目が得意なものであれば、3ヶ月間を通してレポート課題をメイン・科目試験対策をサブと、臨機応変におこなっていました。
2-2. 1日のスケジュール
3ヶ月の学習スケジュールからも分かる通り、毎日レポート課題と科目試験対策をおこなっていました。
時期によってその比重を変えていて、
・メイン:2時間
・サブ:1時間
で組んでいました。
このメイン+サブの3時間を1セットとして、6時間勉強できるときは2セット、9時間のときは3セットとするのがおすすめです。
このように、3ヶ月→1.5ヶ月という長い時間軸から、1日→3時間という短い時間軸へ計画を細分化すると、自分がいま何をすべきかが見えてきますよ!
3. 面接授業(スクーリング)
2つ目の単位履修方法は、スクーリングです。
私の場合、年1回の夏期スクーリングに集中していたため、重要度は低いかったです。
とはいえ、最低でも1週間は東京・三田校もしくは神奈川・日吉校に通う必要があります。
動画でも紹介していますが、英語に関しては、普通課程・特別課程・学士入学に関わらず必須科目となっています!
そして、この英語は「通信授業(テキスト)」の学習にくわえて、「面接授業(スクーリング)」を受講しなければ単位を取得することことができません。
とはいえ、スクーリングは難易度が低いのもまた事実。
テキストでは3ヶ月~1年かかるものが、1週間で単位取得できます。
そのため、個人的には積極的な受講をおすすめします!
ちなみに、滞在費に関しては、当たり前ですが全額自己負担です。
私は、熊本から14日間の滞在を7年続けました。
具体的な金額については、次の動画を参考にしてください(^^)
4. 慶應通信の数学
YouTubeのコメントで、
「数学ができないと、慶應通信は卒業できませんか?」
といった、ご質問をいただくことがあります。
答えは、動画でも紹介しているように、数学を履修しなくても慶應通信を卒業することはできます!
そもそも、慶應通信では次の2つに履修科目を分けることができます。
・総合教育科目:大学1・2年生に相当
・専門教育科目:大学3・4年生に相当
とくに、数学の履修を気にすべきなのが、大学1・2年生の「総合教育科目」です。
そのため、大学3・4年生の「専門教育科目」が履修メインの学士入学の方は、そもそも数学という科目がありません。
また、経済学部の専門教育科目でも、数学に関しては慶應通信・在学中に勉強していけば間に合います!
一方で、普通課程・特別課程で入学する方は、総合教育科目を履修する必要があります。
その総合教育科目の「自然科学分野」で、数学があります。
ところが、この自然科学分野は次の科目から、2科目以上6単位以上を履修すればOKの選択制です。
・統計学:4
・数学(基礎):2
・数学(微分・積分):2
・数学(線形数学):2
・地学:4
・物理:6
・化学:6
・生物:6
・心理学:4
など
どうですか?
数学を履修しなくても、高校時代に習った理科系や、文系の人が興味・関心の高い心理学でカバーできることが分かると思います。
私も、自然科学分野では、次の4科目で卒業所要単位を充足しました。
「統計学・地学・化学・心理学」
5. 履修した科目を全公開!
それでは、私が実際にどの科目を履修して慶應通信を卒業したのか。
一挙公開します!
まずは、大学1・2年生に相当する総合教育科目です。
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