2018年9月

 2日、新宿Motionにてサイドカーレコードとダンボールレコードの共同企画"テニスだプー"を見に行く。出演はにゃにゃんがプー、田島ハルコ、Emily likes tennis、そして「にゃにゃんがテニス」…各アクトそして最後のスペシャル編成とも大充実で最高のフィナーレを迎えた直後に皆で寿司を食うという多幸感の波状攻撃、さらには食事後しばらくダラダラしてから1時間以上かけて帰宅してもまだ日付越していないという素晴らしいタイムスケジュール。企画というよりもはや発明でした。

 自分のことでは、表立った活動を止めてから1年したとこで再び演奏の機会が2度あった。言い訳すればどちらも止める当初から考えていた例外で、片方は2年ほど前からやる機会を逃していたコピバン、もう一つはライブコンサートというより限りなく"作業"に近い演奏。
 コピバンはCardiacsというイギリスのProg-Punkのドラムをやった。込み入った展開とかは自炊楽譜見ながらやるので問題ない、はずが、調子に乗って被ったお面の目の部分に100均サングラスを貼り付けていたために一曲目は楽譜が全く見えず、焦りながらも流れに身を任せて乗り切った。曲間に急いでグラス部分を外したら採譜ノートの別のページを開いていた。そのときの様子がこちら。

 これ以外にも演奏した5曲すべてが同じチャンネルで公開されている。

 もう一つは大崎l-eで進揚一郎氏の作品発表会"archetype"。今回は「for quaver」と題し8人(Gt.Ba.Key.Mallet各2人ずつのダブルカルテット)で80分間ひたすら8分音符を指示通り弾くという内容。一応ユニット名が「I/O DeviceError」とあり、その名の通りの予測不能なエラーが起きた。作品の模範解答としては協和音のフェードイン-アウトに時折異物的なアクセントが混じるものと予想されるが、かなり早い段階から8分がズレてきたり、そもそも楽器ごとのアタックがまちまちでズレてるように聴こえたり、不慮のトラブル(スマホのストップウォッチを見ながら演奏するのに省電力モードのままで始めてしまって序盤30秒ごとに画面が暗転した)で演奏を止めてしまったりで奇妙なうねりが生まれた。中盤以降は個人的には割かし安定して弾けたかと思ったがわからない。全体的に時間ごとに起こすイベントを一つ一つこなしていく作業なので、体感では40分くらいだった。l-eの坂本さんからも「全員が修行僧のように集中しているのがよくわかって、聴いてる側もあっという間だった」との事。さらには「だらしない演奏なんて散々見てきたから、そういうのとの違いは一目瞭然」とも。な、なるほど…

 9月の買い物。15日狭山のブックオフにて。邦楽棚を見終わる辺りで腹具合が悪くなりお手洗いを借りる。古いが綺麗に整備されていた。お礼と言うわけではないが9枚購入、つって108円ばかりですが。

 割と恒例になりつつあるタワレコ怒涛の新古品オフプライス。今回は底値で目ぼしいものがなく300円台でちょこちょこ。中古でも見かければ安いんだと思うけど国内盤新品だからねぇ。毎度のこと目が眩むようなちまちました選定作業も込みで楽しい。寧ろ聴くことを考えていない。

 9月いっぱい(訂正:2019年1月末)で閉店という横浜西口のダイエー内にあるレコファンのセールにも行ってきた。この店というか横浜自体が記憶する限りで初めて。完全なハゲタカ行為。店外の100円盤(10枚以上買うと半額)CDをひととおり見たところで3時間以上経過しており、店内の在庫はもっと膨大な(加えてそこかしこで100円コーナーが展開されている)のを見るにつけドッと疲れてしまった。先述のオフプライスセールで324円で買ったやつが中古だけど100円(つまり実質50円)なのを見つけたり、バンドで以前出したCDを発見したりで色々打ちひしがれた感情になってしまい店を出る。でも全体的に面白い生態系だった。50円を23枚。


 9月28日。人生でもっとも大きな影響を受けたゲーム「pop'n music」シリーズが20周年を迎えた。現行でずっと遊んでいるため思い返して語るという感覚もないが、かつてやっていた人々、関わった人々が各々の思いを綴る祝祭ムードは端的に良かった。
 このゲームに出会ったのは中学時代友達の家に遊びに行った帰りに何かゲーム借りたいと思って家庭用2をおすすめされたのがきっかけで、当初はあまり乗り気でないというか、あくまで暇潰しのつもりだったのでこんなにどっぷりハマるなんて思いもよらなかった。あの時出会ってなければ…とはこれまで何度も思ったが、今からすればあの時出会わなくてもどのみちどこかで出会っていただろうと思う。そのくらい必然性を感じる。
 20年という年月コンテンツが生き続けることの大変さはここ数年で痛いほどに思い知った。本当に色んなものが始まっては終わっていったし、20年もったものでもいつまで続くかわからない。ただ形を変えながらでも風化せずに(それは自分の中の熱としても)残り続けている有難さ尊さを噛みしめながら、これからもガシガシ打鍵していきたいと改めて思った。

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