ダウ理論
この記事では相場の基本中の基本「ダウ理論」をわかりやすく解説します。
ダウ理論とはチャールズ・ダウ氏によって考案された理論です。100年以上前の理論ですが、今でもテクニカル分析の基礎として受け継がれています。
ダウ理論を理解することで、相場のトレンド(方向性)を正しく分析し、どのタイミングで売買すればいいのか(エントリーポイント)をみつけられるようになります。また、ダウ理論で目線を固定する事ができるので短期的な値動きに惑わされる事なく、正しい判断をすることにもつながります。
目次
ダウ理論 6つの法則
(1)平均はすべての事象を織り込む
現在の価格は需給、材料、思惑が織り込まれているという考え方。
価格分析には、経済成長や政策など経済に影響を与える要因を分析するファンダメンタルズ分析と相場の値動きをグラフにしたチャートを使って分析するテクニカル分析の2種類があります。
「平均はすべての事象をおりこむ」とは、簡単に言えば「値動きを表すチャートには、過去の値動き理由からこれから先の値動き予測まで、すべてが盛り込まれている」ということです。
(2)トレンドには3種類ある
トレンドには期間の長さがあり長期、中期、短期の3段階が存在する。
デイトレレベルのFXや株価指数の時間軸では
長期は4時間足、中期は1時間足、短期は15分足ぐらいで環境認識するとわかりやすいです。
トレンド(上昇)の定義は、高値と安値に注目します。連続する高値と安値が、以前の高値・安値よりも上に位置する(安値切り上げ)限り、上昇トレンドであると判定します。
一方、トレンド(下落の定義は)連続する安値と高値が、以前の安値・高値より下に位置する(高値切り下げ)限り、下降トレンドであると判定します。
デイトレレベルでテクニカル分析をするときには、長期は4時間足、中期は1時間足、短期は15分足のタイムフレーム分析で正確なトレンドをつかむ必要が有ります。
上位足(4時間足)レベルの上昇トレンド中の5分足レベルの下落トレンドは
短いトレンドに終わる事が多く、4時間足の上昇トレンドで担がれる可能性があります。
(3)主要トレンドは3段階からなる
トレンドには第1の先行期(先を見越した投資家が仕込む時期)、第2の追随期(上昇開始後に追随買い)、第3の利食い期(相場参加者が利確をする)の3つに分けれていると言われています。
具体的にはエリオット波動の3波を形成するチャートに例える事ができます。
(4)平均は相互に確認されなければならない
1種の指標だけではなく、複数の指標が同じトレンド方向を示すことでトレンドが確実であるとされる。
例えば、トレンド系インジケーターのMACDでも上昇を示唆している 等
(5)トレンドは出来高でも確認されなければならない
これも主に株式ですが、明確なトレンドがある方向にはそれに伴った買い、売りの出来高があるという事です。
逆に、一見トレンドが出ているように見える相場でも出来高が低いとそのトレンドはダマシである可能性が出てきます。
FX市場では出来高を知る事はできないので軽視されますが、株式トレーダーでは非常に重要視されています。
(6)トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
ダウ理論の中で一番大切な法則が「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」です。つまり、高値、安値の切り上げ、安値、高値の切り下げというトレンドの定義が崩れたときが転換シグナルになると判断します。
例えば、上昇トレンドならば明確な転換シグナルが出るまでは上昇トレンドが続くという事から、その優位性を生かすという事でトレンドフォロー手法があります。
トレンドは長く続くという前提で上位足の方向に沿ったポジションを持つ事が重要です。
ダウ理論の分析に使えるインジケーター
ダウ理論で相場を分析するには、高値と安値を視覚的に表示する事ができるインジケーターでZig Zagやローソク足のみで目立つ高値、安値に線をひいて環境認識する事ができます。
またダウ理論で売買方針を立てる目線を決めるには水平線を使って価格の高値、安値を追う事が重要です。
ダウ理論を基に損切りラインを決める方法
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