
FX 1銭抜きは、やってはいけない
なぜ1銭抜きをしてはいけないのか?
1銭抜きとは、114.25銭で買って114.26銭で売る取引。
1万ドルで売買するなら利益は100円、10万ドルなら利益は1,000円となる。
したがって10万ドルで1日に30回やれば利益は30,000円になる。
なぜ初心者は1銭抜きをするのか?
初心者は利食いが小さく、損失が大きい取引をする。というのも、ポジションを持つと少なからず緊張する。そして、緊張から解放されたいと言う心理が働く。そのため、少しでも利益がでると、利食いして、緊張状態を終わらせたいと思うからだ。
一方、含み損のポジションを持つと、「損失を出しなくないという心理」が「緊張状態を終わらせたいという心理」に勝って、逆に手仕舞いできなくなる。その結果、損切が遅れて大きな損失を出す。
高い勝率を求めてはいけない
勝率80%は実は簡単。利食い幅を1銭(1pips)にして、損失を20銭(20pips)にすれば、勝率は80%近くなる。しかし、1回の損失が大きいのでトータルではマイナスになる。
FXは高い勝率が目標ではなく、利益が目標なのに勝率が目標になってしまっている人が多い。高い勝率は単なる自己満足でしかない。あるいは、深層心理で「自分の優秀さ」の証明を求めているのかもしれない。それではFXで負けて当然だ。
天才トレーダーでも勝率65%
天才トレーダー「ラリーウィリアムズ」が典型的パターン「ウップス」を利用しても勝率は65 %でしかない。
ラリーウィリアムズは1年間で、1万ドル(100万円)を114万ドル(約1億 円)にしたデイトレの先駆者。 つまり、勝率65%あれば、1年間で資金を100倍にできる可能性がある。
初心者なら勝率60%を目標にするのが妥当。勝率80%の方法なんて、アービトラージ以外には実際にはありえない。
勝率60%、負率40%で計算する
勝率60%で1銭抜きすると、損益の期待値は-0.6銭となって、負けて当然のトレードとなる。
ターン(値幅)が1銭のときは、利食いは5銭以上でないといけない。