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【2025年2月10日最新ドル円相場分析】短期はドル高円安継続
こんばんは!デモトレ先生です。
2025年に入り、ドル円相場はFOMCの決定や日米の経済指標の影響を受け、変動を続けています。本記事では、最新のFOMC結果、雇用統計、日銀の金融政策を踏まえ、短期・中期のドル円相場の見通しを詳しく解説します。
1. 最新FOMCの結果とFRBのスタンス
2025年1月30日、FOMCでは市場予想通り政策金利を4.25%~4.50%に据え置くことが決定されました。この決定は、インフレ圧力が依然として高いものの、労働市場が堅調であることを理由に挙げています。
パウエル議長の発言要点:
「インフレ率の進展を慎重に見極める必要がある」とし、利下げを急ぐ姿勢は見せていません。
労働市場の堅調さを強調し、現在の政策スタンスを維持する方針を示しました。
これを受けて、短期的にはFRBが高金利を維持する見通しがドルを支える材料となり、ドル高円安が継続すると予想されています。
2. 2025年1月の米国雇用統計の結果と影響
最新の雇用統計では、米国経済の一部に減速の兆候が見られる一方で、賃金上昇が続いていることが明らかになりました。
主要データ:
非農業部門雇用者数:14.3万人増(市場予想の15万人を下回る)
失業率:4.0%(前月の4.1%から改善)
平均時給の前月比:+0.5%(市場予想を上回る)
平均時給の前年比:+4.1%
分析と評価:
雇用者数の伸びが予想を下回ったことは、景気減速の兆しと受け取られますが、失業率の改善と賃金上昇は依然として労働市場の堅調さを示しています。
平均時給の伸びが堅調であるため、インフレ圧力が続き、FRBが利下げを急がない可能性を高めています。
このため、短期的には日米金利差が維持されることでドル高円安が継続する可能性が高いと言えます。
3. 日銀の政策と円高の可能性
2025年1月24日、日本銀行は政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げました。この追加利上げは市場予想通りであり、国内の賃金上昇や物価上昇に対応したものと見られます。
日銀の現状と展望:
植田総裁は「インフレ率が2%目標に向けて進展している」との見解を示しましたが、さらなる利上げについては慎重な姿勢を崩していません。
日本のインフレ率は前年比2.5%と高水準を維持しており、今後の利上げ観測が市場に円高要因を提供する可能性があります。
ただし、現時点では日銀の政策変更が限定的であるため、短期的な円高進行は抑制されると見られます。
4. 今後のドル円相場の見通し
短期(2025年前半):ドル高円安の継続
FRBの利下げが直近で行われる可能性は低く、金利据え置きがドル高を支える。
日銀の緩和的な金融政策も、円高を抑制する要因となる。
予測レンジ:1ドル=150円~155円
中期(2025年後半):ドル安円高への転換の可能性
米国の雇用者数の伸び鈍化や景気減速が進行する場合、FRBが利下げを実施する可能性が高まる。
日本の物価と賃金の安定的な上昇が続けば、日銀が追加利上げを行う可能性があり、円高圧力が強まる。
予測レンジ:1ドル=145円~150円
5. 投資家へのアドバイス
短期的にはドル高円安のトレンドを活用したトレード戦略が有効です。特に、FOMC後の発表や雇用統計などの指標に注目し、ポジションを調整しましょう。
中期的にはドル安円高への転換に備え、リスクヘッジの手段を検討することが重要です。
結論
ドル円相場は短期的にはドル高円安が続く可能性が高いですが、中期的には景気減速やFRBの利下げにより円高圧力が強まる展開が予想されます。今後もFOMCや日銀の動向、さらには経済指標の結果を注視しながら、柔軟な対応が求められます。
最新の相場動向をチェックし、最適な戦略を構築しましょう!
今週の重要経済指標とドル円相場への影響
今週、ドル円相場に影響を与えそうな経済指標として注目されるのは、以下の3つです。
1. 米国1月消費者物価指数(CPI)
発表日時: 2月12日(水)22:30
市場予想:
前月比:+0.3%
CPIコア指数(食品・エネルギー除く):+0.3%
ポイント:
CPIは米国のインフレ動向を直接示す重要な指標であり、FRBの金融政策に大きな影響を与えます。予想を上回る結果が発表されると、インフレ懸念が再燃し、FRBが利下げを急がない可能性が高まります。この場合、ドル高円安が進行する可能性があります。一方で、予想を下回る結果の場合、利下げ観測が強まり、ドル安円高の要因となるでしょう。
2. パウエルFRB議長の発言
発表日時:
2月12日(水)24:00
2月13日(木)24:00
ポイント:
パウエル議長の発言は、市場における金融政策の期待感を左右します。特に、インフレや労働市場に関するコメントが注目されます。議長が「利下げを急ぐ必要はない」とのスタンスを再確認すれば、ドル高がサポートされるでしょう。一方で、経済減速への懸念を強調すれば、ドル安圧力が高まる可能性があります。
3. 米国1月小売売上高
発表日時: 2月14日(金)22:30
市場予想:
全体:-0.1%
自動車を除く:+0.3%
ポイント:
米国の消費動向を示す重要な指標であり、経済全体の健全性を測る上で重要です。予想を上回る結果の場合、米国経済の底堅さが確認され、ドル高要因となります。逆に、消費の減速が見られれば、ドル安圧力につながる可能性があります。
現在のドル円チャート分析
![](https://assets.st-note.com/img/1739119591-I6QklhCaXWRoFO3Eyz0fmrYD.png?width=1200)
フィボナッチ・リトレースメント分析:
**50%ライン(150.784)**付近でサポートを試している状態です。これは、多くの投資家が注目する水準であり、ここでの反発が期待される可能性があります。
**61.8%ライン(153.390)**は直近のレジスタンスレベルとして機能する可能性があり、価格がここを突破するかが注目ポイントです。
**38.2%ライン(148.131)**は次の主要なサポートラインとなります。
RSI(Relative Strength Index):
現在のRSI値は「32.0326」で、30に近づいていることから、売られすぎの状態に近い可能性を示唆しています。この数値が30を割り込むと、反発の兆しがあると解釈できます。
トレンドライン:
長期の下降トレンドラインが引かれており、価格がこのトレンドラインを超えるかどうかが重要です。
現在、上昇ウェッジから下方にブレイクした可能性が示唆されており、さらなる下落リスクを考慮する必要があります。
全体の文脈(ファンダメンタルズとの一致):
米国のFOMCや日銀の政策がドル円相場に与える影響を加味し、このテクニカル分析を補強します。
RSIが売られすぎである点から、短期的な反発もあるかもしれません。
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