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FXは移動平均線だけで勝てる?徹底検証【ある条件なら勝率100%も可能】
「移動平均線だけで勝てる理由を徹底解説!」
移動平均線は、多くのトレーダーが使うシンプルで人気のあるテクニカル指標です。しかし、「移動平均線だけで本当に勝てるのか?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、2024年のUSD/JPYのデータを使い、移動平均線だけを活用したトレード戦略を徹底検証! ゴールデンクロス・デッドクロスを基にした売買戦略の有効性を詳しく分析し、ロングとショート両方の結果を公開します。
初心者から経験者まで必見!移動平均線の本当の実力を知りたい方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
ロングエントリーのみの検証
バックテスト条件
プラットフォーム:MetaTrader 4(MT4)
モデリング品質:90%
ヒストリカルデータ:アキシオリー
通貨ペア:USD/JPY
期間:2024年1月1日~2024年12月31日
時間足:1時間足
スプレッド:1pips
ロットサイズ:0.1ロット(1万通貨)
手法の概要
エントリールール
2本の移動平均線がゴールデンクロスし、残り1本の移動平均線を下回り足確定のタイミングでエントリー。(移動平均線を合計3本使用)
順張りのみを実施。
エグジットルール
エントリーと同時に10pipsの指値注文を設定。
ロスカット注文は設定しない。
移動平均線の種類
単純移動平均線(SMA)
指数平滑移動平均線(EMA)
スムーズ移動平均線(Smoothed MA)
バックテスト結果
![移動平均線のみ使用したバックテスト結果とグラフ(ロングのみ使用)](https://assets.st-note.com/img/1738577967-NsOLUWcbid.png?width=1200)
総利益:1261.30ドル
最大ドローダウン:399.13ドル(3.74%)
取引回数:175回
勝率:100%
プロフィットファクター:100%のため空欄(計測不可)
2024年はUSD/JPYが上昇トレンドだったため、ロングエントリーのみで勝率100%を達成しました。一方、ロングとショートの両方を含めた場合には、成績が大幅に落ち込む結果となりました。
検証結果と考察
以下は、今回の検証を通じて得られた知見です
移動平均線だけで勝つためには、現在のトレンドを正確に把握することが重要。
中期・長期トレンドをテクニカルチャートやファンダメンタルズで分析することで、移動平均線の効果を最大限に引き出せる。
自動売買で完全に任せる場合、ロスカットを導入しないとリスクが高まる可能性がある。
関連:2025年ドル円ファンダメンタルズ分析!ドル高円安の理由と今後の見通しを初心者向けに解説
初心者へのアドバイス
移動平均線だけでトレードを行う際には、以下のポイントに注意してください
低レバレッジでの取引:初心者は1~5倍程度のレバレッジでスタートし、リスクを抑える。
デモトレードで練習:実際の資金を投入する前に、移動平均線の使用感をデモ環境で試してみましょう。
トレンドを見極める力を養う:移動平均線はトレンド相場で特に効果を発揮するため、トレンドの把握が重要です。
まとめ
今回の検証では、移動平均線だけでトレードを行い、特に上昇トレンドの相場では高い勝率を実現できることがわかりました。ただし、トレンド相場に依存する点やロスカットを導入しないリスクがあるため、初心者は慎重に取り組む必要があります。
移動平均線を使ったシンプルなトレードは、トレンドを正確に捉えるスキルを養う上でも非常に有効です。ぜひこの記事を参考に、安全かつ効果的なトレードに挑戦してください!
ショートエントリーを含む検証
ショートエントリーを含むバックテスト条件
プラットフォーム:MetaTrader 4(MT4)
モデリング品質:90%
ヒストリカルデータ:アキシオリー
通貨ペア:USD/JPY
期間:2024年1月1日~2024年12月31日
時間足:1時間足
スプレッド:1pips
ロットサイズ:0.1ロット(1万通貨)
エントリールール:2本の移動平均線がデッドクロスし、残り1本の移動平均線を超えて足確定のタイミングでエントリー。
エグジットルール:指値10pipsで利確、ロスカットなし。
ショートエントリーを含むバックテスト結果
![ショートエントリーを含む移動平均線のみ使用したバックテスト結果とグラフ](https://assets.st-note.com/img/1738577968-iU7Mban3LN.png?width=1200)
総利益:731.92ドル
総損失:1078.98ドル
プロフィットファクター:1.68
最大ドローダウン:685.04ドル(6.06%)
取引回数:263回
勝率:98.10%
勝ちトレードの平均利益:7.02ドル
負けトレードの平均損失:215.80ドル
ロングエントリーだけのバックテスト結果と比較すると、ショートエントリーを加えたことで成績が全体的に悪化していることがわかります。最後までショートポジションが決済できず最大ドローダウンが大きくなりました。
考察
ショートエントリーを加えると、以下のような課題が見えてきます
トレンド相場への依存:2024年のUSD/JPYは上昇トレンドだったため、ショートエントリーは多くの場合不利な結果となりました。
リスク管理の重要性:ロスカットを設定しない手法のため、ショートポジションが大きな損失を生む結果となりました。
トレード方向の選択:移動平均線だけを使ったシステムトレードでは、トレンド方向を見極めたエントリー戦略が重要です。
ロングエントリーのみの場合は、上昇トレンドを活かして勝率100%を実現しましたが、ショートエントリーを加えることでトレンド認識の誤りが成績に大きな影響を与える結果となりました。
初心者へのアドバイス
移動平均線だけでトレードを行う際、特にショートエントリーを含む場合は次の点に注意してください
トレンド分析を優先:長期足でのテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を用いて現在のトレンドを見極めましょう。
リスク管理の徹底:状況に応じてロスカット注文を設定し、大きな損失を避けることが重要です。(初心者の方はあまり細かいロスカットはおすすめしません。)
低レバレッジでの取引:リスクを抑えつつ取引を行うために、低レバレッジ(1~5倍)でスタートしましょう。
デモトレードの活用:ショートエントリーを含む手法をデモトレードでテストし、リアルマネーでの運用に備えることをおすすめします。
まとめ
今回の検証では、ショートエントリーを加えた場合の課題が浮き彫りになりました。移動平均線を活用したトレードは、トレンド相場では非常に有効ですが、レンジ相場やトレンド逆行時にはリスクが高まる可能性があります。
初心者の方はまず、現在はどちらのトレンド相場なのか見極める練習をして十分に理解した上でショートエントリーを試すことをおすすめします。今回の記事を参考に、安全かつ効果的なトレードを目指してください!
関連:来週のFOMC注目ポイント:ドル円相場への影響を徹底解説
総合的なまとめ
今回の検証では、移動平均線だけでトレードを行う場合の、ロングエントリーとショートエントリーの違いについて詳しく検証しました。ロングエントリーのみの場合は、2024年のUSD/JPY相場が上昇トレンドであったため、高い勝率を記録しましたが、ショートエントリーを加えることで成績は大幅に悪化しました。この結果から、移動平均線を用いたトレード戦略は、トレンド相場に大きく依存し、トレンドの方向性を正確に把握することが極めて重要であることが示されました。特に、ロスカットを設定しない戦略は、トレンドが反転した場合に大きな損失を被るリスクがあるため、注意が必要です。
移動平均線はシンプルな指標でありながら、トレンドを捉える上で有効なツールです。しかし、それだけに頼るのではなく、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能になります。初心者の方は、まずデモトレードで様々な戦略を試し、リスク管理を徹底することを心がけてください。今回の記事が、皆様の安全かつ効果的なトレードの一助となれば幸いです。
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