「あなたにも原因があるんじゃないの?」の発言の真相
こんにちは。
㈱ヒューマンリソースマネジメント研究所
なつカウンセリングルーム 代表
土肥なつみです。
「人生を彩る居場所をつくる」を企業理念とし、
起業研修・カウンセリング・人材育成コンサルティング等を行っています。
私の自己紹介はこちらのマガジンをご覧ください。
本日も「思ったこと」をテーマに記事を書いていきます。今回はちょっとデリケートな内容かも。
あくまでも私見なので「こういう考え方の人もいるんだなぁ~」くらいに思ってい学校・職場で聞かれるこんなひとことただけたら嬉しいです。
学校・職場で聞かれるこんなひとこと
「それって、あなたにも原因があるんじゃないの?」
学校のいじめの現場で、職場のハラスメント相談現場で
教師や相談員からこんな心無い言葉をかけられ、更に深く傷ついてしまうという話は後を絶ちません。
かく言う私も、小学校の時にいじめに遭ったことがあるのですが
勇気を出して相談したら「そんなんだからいじめられるんでしょ!」と大人に言われて、地の底に突き落とされるような辛さを味わったことがあります。
カウンセリングの現場では
社内の相談窓口で「あなたに非はなかったの?」と言われ、誰に相談して良いか分からず藁をもすがる思いでここに来ました、という方もいらっしゃいます。
こんな絵に描いたような、誰でもダメだと分かるような「最悪の対応」が
なぜ未だに行われているのか、私は不思議でしょうがなかったんです。
こんな最低な教師が、最低な相談員がまだいるのか、と今までずっと思っていたのですが、とある2つの相談対応をきっかけに、その背景を考えるようになりました。
その背景には何が起こっているのか
転職相談で、こんな声を聞くことが時々あります。
「前職では、放置されて何も教えてもらえませんでした」
その時は、ヒドイ企業があるんだなぁくらいにしか思っていなかったのですが、数日後全く別の企業さんからこんな相談がありました。
「最近採用したパートさんがいるんですけど、教えるとムッとしたり指摘すると口答えしたりするんで参ってます。僕だけじゃなく、他のパートさんたちが教えても反抗的な態度を見せるのでどうしたもんかなぁと…次の採用があればもう辞めてもらってもいいかなと思ってるので特に新しいことは何も教えていません」
この二者は全く別の企業の話ですが、何となく両者の言い分が見えてきたような気がしました。
反抗的な態度を見せるパートさんは、このままだと退職するかもしれません。
そして、転職相談や面接の場で
「前職では何も教えてもらえず、放置されました」と言うのではなないか?と思ったんです。
(もちろん企業の教育体制が整っておらず本当に放置されてしまったケースもあると思います。ここでは一つの可能性の話として受け取ってください)
で、冒頭の話に戻ります。
ここまでの説明を全部すっ飛ばしてしまうと
「あなたにも原因があるんじゃないの?」
という心無い言葉に変わってしまい、今日の問題に至るのではないかと考えます。
双方へのアプローチが必要
私が聞いた二者はまったく別の企業の話ですが、
もし「教えられずに放置された」と主張するパートさんと、「教えると反抗するので教えないでいる」と言う上司が同じ職場にいたとしたら、ここはやはり双方へのアプローチが必要です。
なにを、どんな風に教えた時に反抗されたのか、
指摘された時はきちんと返事をしているか、など
調整役・相談役となる人の客観的な視点が求められるでしょう。
「両者の言い分を聞け」なんて至極当然ですが、自戒もこめて。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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