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眠気
2018年7月11日 01:52
オレンジ色のパーカーを着た、大きくて少し猫背な後ろ姿を小走りで追いかけていく。赤いコンパクトカーの助手席に乗り込み、これから始まる一日を思い浮かべ、思わず笑みが溢れた。優しい手がハンドルを握る。彼がセレクトした曲は私も大好きな曲だった。カーステレオから流れる馴染みの曲を2人で口ずさみながら、私たちの乗る車は少しずつ加速していく。 好きな人が好んで着ていた衣服、愛用していたもの、好きだっ