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050 独りワークショップのすすめ
コンテンツ作りをする際、たまに「独りワークショップ」をすることがある
って言うと寂しい感じがするけど、「デザイン思考」を踏まえてやれば、けっこうアグレッシブなんだよね
人間関係も広がるし、知的生産性も上がるわけだから一度試してもらいたい
1 「!」(共感)をメモる
デザイン思考のスタートは「共感」である
ただし、共感という言葉には優しさとか配慮といった意味もあるから、ここでは「!」としている
他人の発想・経験・感情に対する驚き
要するに気付きである
それを得るために、問題意識を持ち、その答えに出会えそうな場に行き、「!」を見つけたらメモる
それが独自コンテンツを生み出すためのスタートになる
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2 「テーマ設定」する
「!」をいくら集めたところで、バラバラのまま放っておいたら、すぐに消えてしまう
独自コンテンツに育てるためには、「!」を繋がりのあるストーリーにしなければならない
かと言って闇雲にストーリーにしてもムダな労力を費やすだけ
そうならないためには「問題定義」が必要である
自分の興味・関心、または今の状況を踏まえたテーマ設定することで、コンテンツづくりの道が開かれる
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3 アイデアを膨らませる
「テーマ」が決まれば、それに沿って効率的にアイデアを膨らますことができる
グループであればブレインストーミングなどが有効だろう
でも、ひとりでアイデアを膨らますとなると、工夫が必要である
「自分の枠」から外に出るため、多様な視点を取り入れる工夫だ
そのためには自分自身をアイデアの出る場所に放り込む必要がある
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4 人に伝えられる形にする
たくさんのアイデアの中から「これでいこう!」が見つかったら、それを人に伝えられる形にする
けっきょくアイデアとは人に伝わってこそナンボである
人に伝えられなきゃ、どんなアイデアも霧散してしまう
それをどうやって創るかは、詳しく触れないけど、結論から言えば「とりあえず創る」を推奨する
それがプロトタイプである
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5 誰かに試す
プロトタイプができたら、実際に人に伝えてみる
その際、完璧な形にしてから伝えようとする人がいるけど、その考えは早く捨てた方が良い
アイデアとは誰かに伝えながら進化するもの
不完全な形で試すからこそ意味があるとするのが、プロトタイピングの考えである
誰かに伝え、反応が返ってきたら、再び最初の「共感」からやり直す
この循環を何回も回しながら、徐々に完成形にしていくんだよね
もちろん、永遠に完璧な形にはならない
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