057 プロジェクトは群像劇
私にとってプロジェクトは「群像劇」みたいなものだと思っている
昨今の漫画やアニメはどれもこれも群像劇っぽい
例えば、スラムダンク、ワンピース、ハイキュー、弱虫ペダル…
一昔前までドラゴンボールや北斗の拳のようにスーパーヒーローが主人公で、それ以外は敵役か脇役の物語が普通だった
勧善懲悪的なストーリーである
それが大量生産大量販売時代の風潮だったのかな
単純で分かりやすい方がうけたってこと
でも、今はそんな時代じゃない
ひとりひとりの物語に焦点を当て、それぞれに生き様や気持ちに共感が得られなければヒット作品にはならない
自分に正直になれば未来が変わる
本当に自分のやりたいことは何か?
これを知り、これを信じ、そして前に進むところから「群像劇」は始まると思う
あれやこれや頭でっかちに「戦略?」とか「戦術?」とか言っているうちは群像劇は始まらないと思う
相手に興味を持てば未来が変わる
勧善懲悪ドラマが予定調和だとしたら群像劇はその正反対
シナリオがあろうとなかろうと、目の前で起こる出来事は必ず一期一会
二度と同じ瞬間は無い
それは目の前の相手に対してだけでなく、シチュエーションだって同じ
その一期一会に深い興味を抱き、全力で即興劇をおこない、相手もそれに応えてくれたなら、それ自体がドラマである
役割を見つければ未来が変わる
群像劇が始まれば、どうポジショニングするかが課題になる
おしゃべりな人間ならおしゃべりなポジション
激しい感情の持ち主なら熱血ポジション
理屈っぽい人間なら堅物ポジションなど
群像劇の演者なら自己客観視し、自分らしいポジションを見つけないとね
ちなみに「自分らしいポジションかどうか?」を判断する基準は「自分にとって楽しいか?」「周囲から見て楽しそうか?」だと思っている
変化を楽しめば未来が変わる
群像劇をビジネス用語に言い換えるなら「クリエイティブなチームワーク」
キャリア理論で言えば「発達的関係」
発達的関係とは「あの人との出会いが転機になった」と言える関係のことだけど、それはたいがい後から振り返った時に思うものであり、その真っ最中はなかなか気づかない
ただ目の前の課題に取り組み、ああやこうやと試し、自分を高め、そして楽しむ
でもそこが群像劇の一番おいしいところだと思っている
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