fwist

短編小説を主に出しています。 投稿が不定期だったりするかもですがフォローやサポートしてくれると幸いです。

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最近の記事

私は僕であり、私だがやっぱり僕である

 「僕と………付き合って下さい!!」  「え?」  孤独な空間に唯一実在するのは自分の中にいる彼女。  「何を今更言ってるの?」  「え、いや、その…………」  はぁとため息をこぼし、僕の口を利用する。  「けんと、家族がいないし彼女が出来ないからって私と付き合おうなんて気がしれないわ」  「え、あ、、」  「なに?好きな子でもできた?」  「   」  「なんか答えなさいよ、私はあんたが産んだイマジナリーフレンドなんだから隠す必要ないじゃない!」  「それはそうなんだけど、

    • たいぼく

       空白の空間 そこにぽつんと生まれた命、これがまともに育たず体だけが大きくなり次第に嫌われものとして育ったた。  たったそれだけ………  それだけなのに、とあるちっぽけな生き物はこの醜い体を壮大に話す輩がいる。  それはたった数秒で仲間を殺し、この体だけは皆避けていたコイツラがタカリ始める前のデカブツ共もこの身を漁らず、皆を好み殺すが次第に消えていったのも記憶に新しい。  数時間後は皆を殺したあと俺には変な物体を巻き付け、気持ち悪い位におんなじことをして、去っていった

      • 不通

         2021年、もう一つの日本、某所  「速報です!ただいまロックダウンが国より発令されました!ただちに外に出ないでください!不要不急の外室が確認された場合、罰金10万円になります!」  スマホにも同じ事が書かれていた……… 解除のタイミングも分からない、就活を始めようというのタイミングでこれはどうしよう‥‥…  まてよ、いま家にいるのは私だけか……… 母が今入院して姉貴が病院にいる…暫く一人暮らしなのかなぁ‥…  ピンポンッ‥…‥…  LINE?姉貴かな?  『ごめ

        • 一次元

           「何も見えない」  「何も聞こえない」  「何も感じない」  もう何年この状態で生きたのだろう、そもそも私は生きてるのかそれすらも、分からない。  「・・・・・・・・?」  ナマエ?なにそれ?でも、久しぶりに誰かのイシ?コエ?シセン?が分かる、アナタハダレ?どこ二いルの?  返事をしてよ!  「・・・」  「…」  返事はない、だけどそこに誰かがいるのは分かる。  それはまるで無数に気配があるようでどこかコワイ、それに一つそのまた一つ消えては雰囲気?を変えながら出てるのを繰

          じゆうのとりとあんていのとり

           至って普通の話  「お母さん、あの話聞かせて!」  彼は無邪気に母で有ろう彼女のもとに寄り添いとある話をねだる  「いいよ、よーく聞いてね」  優しい声で言葉を返し一瞬の沈黙を貫き、息子に語りかける。  私もつい妻の話に釘付けになった  妻曰く、妻の父が作った物語らしい  とある鳥が二匹いました、二匹は兄弟でとても仲良しでした。  ある日、兄は空へ羽ばたき、自由に生き始めました、そしてもう弟は空を飛び出さず近くの餌を食べては戻るを繰り返していました。  兄は偶に帰って

          じゆうのとりとあんていのとり

          上手なロボット

           毎日の決まった通りに動く、指示された通りに動く、我に返るにも帰る場所も思考には存在しない、でも言えるのはどれもが自分であり真実で偽実矛盾する思考が絶えず流れ込んでくる。 …………  これじゃ只の機械と変わらないじゃないか?  とある満員電車、そこにある一つのロボットの頭の中にある思考のオハナシ  「はぁ………」  ガタンゴトン  入社からもう、一年も経ち、全てに置いて何にもならない感じなくなって  いや、最初から職場は悪くはなかったなかったのだが通勤の時間は苦痛と一

          上手なロボット

          悪戯

          「じゃぁねー!」  「また明日」  「ゔん、また明日ー」  いつもの道、いつもの夕日そしていつもの…  こんな日常を見れるのはあと何日なんだろう?  もう同じ道を歩き続けてもう9年ですらたとうとする、これからのあまりにも不確定過ぎる将来に対する不安と将来の自由を手にするかもしれない喜びに挟まれながら、見慣れた景色を流れ作業の如くいつもの道を歩く。   2024/7/24(水)19:00  プルル  「こんな時間になんだよ?…はい…え!?」  職員室に残っていた数名の先生

          季雪

           寒い冬、雪は降り注ぎ、町並みはいつもより賑わい、温かい空間が広がっている。  そんな夜、賑やかな町をたった独りで歩く。  特別な日なんて只の共通の認識にある空想でしかない。   そんな考えを持ったのは何時からだったのだろう。    頭のモヤモヤを整理してみようとする、こんな時に限ってネガティブな情報が中心に来る。  いざ、整理しようとすると今一番最初に来るのは、やはり将来のこと、生活は安定してもない、支えてくれる人もいない、片や他界片や鬱でほぼ動けていない。  弟もメ

          いふ

           またひとつ命が産まれ、様々な道を選ぶ権利を最初に得る。  環境、親子の関係、親の教育により性格が産まれ、後に見たことのないような自分とよくにた形をした生き物が沢山いるところに放り込まれ、社会経験や価値観などを形成する。  すると、歩める道が自然と絞られる。それは一種の不自由であり自由。  しかし、当の本人は足元にある歩むことができる道を見ず、無邪気に成れもしない存在に憧れをもつ、無論、悪いことはない、ただ知らないだけ。  それでも未知を歩むことにより前人未到の道を作る

          満月

           とある夜  そこに一つの影があった、いや、実は宵闇に隠れてもうひとつ、ぽつんと影があったのかもしれない。  それは動物なのかそれとも………    俺はただただの散歩してふと路地裏をみてその人影を見た。  たったそれだけなのだがそれがどうしても気になった。   とりあえず寝る準備を終わらし、ベッドに横たわり、私は先程の路地裏で見つけた影をもとにひとつの妄想を膨らませる。  一般人によるただの連想ゲームだ、ひとりでもできるしベッドに横たわりながらでも出来る、これは昔からこうい

          孤独

           「ねぇ?」   耳にひとつ声がした、その言葉に響く方向に視線を向ける、しかし何もなかった、視野を下におろすと足は前に進んでいた、体には足が前に進んでいる自覚はない。  周りには何もないあるのは自分の体と暗闇のみ、足は前に進んでいるのだから前には進んでいるのだろう。  「ま……‼」  次に聞こえた言葉、その声はどこか懐かしさを覚えていた、いや、知っているはず、誰の声なのか気になる好奇心によって、全体の血管に煮えたぎっている感覚にとらわれる。  視野を聞こえた方向に動か

          空想

            ある男はいった    私達は常に変わるかもしれないものを変わらないことを前提に物事を見る傾向にあるのかもしれない。  本日この場を儲けてとある経験談を語らせていただこう、ここにいる人の中でつまらなそうとか思うならかえってもらってもいい。  これがもしいこの世界事態が小説の中でたった一人の人間が思い描いたもので私の人生がたまたま選ばれただけなのかもしれない。  そんなことだとしても私は自由だ、そしてここは現実だ。  この目がそれを証明してる!ここにいるものも、例えこの

          パラレルリセット      第2話「二重人格」

           昨日のことを思い出そうとするが大幅に忘れている。  この感覚でどこか危機感を抱いていた。  忘れてはいけないが思い出しようにも思い出せない。  とりあえず記憶に残っているのは誠太ともう一人の"誰か"と何かをしていたことのみである。  誠太にラインで昨日のことを振り替えるていで聞き出すことにした。  (誠太昨日何したっけ?)  既読はつかない  朝食等のルーティンを一通り済ましたあと、インターホンがなぜか家に鳴り響く……  ピンポーン  「はい、なんですか?」  「あなた

          パラレルリセット      第2話「二重人格」

          パラレルリセット      1話 平行

           なんとういこともない、俺はとある研究の視察でとある図書館に立ち寄ったときの話だ。俺はそこでいかにも古い書物をてにとったことがある。  これはこの地球ってところにいるただ一人の主観的な感覚なのかもしれない。  電車に入ると皆真顔でうつむく便利なもののために、実のところその代償は非常に高いのだがほとんどの者はそれを知らない。  何事もなかったように持ち場につき役割から抜けた瞬間起きたままのことをその便利なもので自分を隠して皆でなに食わぬ顔で共有する、個人情報は知られたくない

          パラレルリセット      1話 平行

          太陽

           私は夜になり寝床の中で一人になるとある出来事を時々思い出し涙が泣き袋に貯まるのが分かる事がある。  そんな時は私は自分に頭の中だけで語り継ぐ、まだ何も知らない朝という存在によってこれから生まれる自分に………  今日は珍しく余りにもショックさがフラッシュバックする。  一旦自分の頭を整理するため適当なノートとペンをもつ。 「なーに、例え書いちゃダメなのとこでも後で消せばいいじゃん」そう小さな声で自分に言い聞かして感情のままにノートに書き出す。  腐った生々しい匂いが鼻

          読者

            これは誰かが体験した話で白が黒になる人生の一瞬に起きた出来事なのです。  日没、昔懐かしい公園の森の中で男が一人ぽつんといた………   彼はある理不尽な理由で会社を止めされられ木の下でただ状況整理もできぬまま座っていた。  広場には無邪気に球技で遊ぶ子どもたちの姿が目に映る 「あの頃の方がまだよかったなぁ」 思わず本音が微笑とともに声がでる、そのまま何も考えられず呆然としたまま、それでも老いとともに時間は無邪気にそして無情に針を進めている。  そう無力感にうちひしがれ