うつは心の中に咲く花
うつになって良かったと思える心の日記 4
さて、カウンセリングについては、詳細はプライバシー満載になるのでほんの少ししか書けませんが、まず私は自己認知というものが非常に低く、いつも自分をダメな人間、必要のない人間だと卑下していました。これはうつの特徴でもあります。
でも、生まれてすぐに自分はだめだー!という赤ちゃんはいませんよね。希望そのものの瞳をしている筈です。
このキラキラした私がしょぼしょぼの私になったのには様々な要因、仕事だけでなく、本当に様々な要因がありました。それをカウンセラーの先生とじっくり話し合いながら思い出し、ひとつひとつに答えを見つけていくのですが、これがかなりつらい作業でした。心がきりきりと痛みました。
でも、おかげで、小さいころから疑問に思っていたこと、腑に落ちなかったことがわかってきました。「私は決して悪くない、すべてが私のせいじゃない」ということに気づけたのは本当に幸いでした。
それと同時に、人として足りなかったこと、思いやりのなかったことにも気づかされました。これもけっこうしょぼん、の気づきでした。
でも、これからでも遅くない、自分という、風にも雨にも雪にも耐えていける立派な幹を持つ木になればいい、その土台をまず作りましょう、という言葉に救われ、カウンセリング通いは続きました。
さて、私はずっと働いてきたので、これからは好きなことをさせてもらおうと思っていました。
手始めに、小さい頃にピアノを習っていたので、音楽がいいのでは、と考えました。ピアノは持って歩けないけど、持って歩ける小さい楽器がいいな、今まで全然知らない楽器、それも音色の良い楽器をと思い、何も知らずに本当に気軽にバイオリンを始めることにしました。
しかーし!バイオリンの難しいこと、難しいこと。バイオリンを少しでも知っている方たちからは、よくバイオリンを選びましたね~(その年で)、というような反応をたくさんいただきました。当の本人はのほほんとしていましたが、始めて2週間くらいはさすがに頭を抱えました。でも、自分の意志で決めたことです。最低でも1年はやる!と公言してぎー、ぐー、けけけけとへぼいが必死の練習が始まりました。
これが転機になり、今の幸運を呼び込むことになります。
続きはまた。