世の中、挫折したことない人なんていないだろ。
ただいま転職活動中です。本日、とある企業の1次面接を受けてきた。
わたくし、新卒で入った会社を半年で辞めていまして。理由は残業が多過ぎて、付いていけなかったから。その後、派遣社員になり、先月まで約6年間勤務していた。どうしても、履歴書のそこがネックになる。
今日の面接でも、そこを聞かれた。1社目の退職理由と、なぜ派遣になったのか。ここの企業には、正社員として応募したから、「派遣」は引っかかるのだろう。面接用に練習してきた答えを出す。
正直に、1社目は残業が多かったこと。その後、挑戦した企業(2社目)では、経験とスキルがなかったため、派遣社員から始めて仕事を学んでいこうと思ったため。
「なぜ、その時にもっと頑張って、正社員になろうとしなかったのですか?」と面接官。
え?頑張ってたよ?その時だって、必死で就活していたんだから。なんなら、社会人になりたてで全然うまく立ち回れなくて、今よりもっと必死だった。
いえ、まったく努力しなかったわけではなく、その時は実力不足でそういう結果になってしまって…と、取り繕う。
「努力していなかったから、派遣にしかなれなかったんじゃないですか?」
その後、「頑張らなかった」「精一杯頑張りました」「転職失敗したのに?」「その時はそれがベストな選択だったと思います。前職では、~~の経験ができてよかったと思います。」「失敗したのに反省してないの?」のような問答が続き、そのまま面接は終わった。志望理由などはまったく聞かれなかった。
ちなみに、書類選考は通過しているので、前職が派遣だったことはわかっているはずだ。嫌ならそこで落とせよ。
(というか私、失敗したと思われているのか。うぜぇ。私の人生にケチつけるな。)
帰り道、電車に揺られながら、あの面接官の言葉を思い返す。頑張ったからって第一志望の会社に入れるわけではないし、プロ野球選手になれるわけではない。頑張ったのにうまくいかなかった、不合格だったなんてことは誰だってあるだろ。あの面接官は私と同い年ぐらいに見えた。たぶん20代後半。今まで生きてきて、すべて自分の努力や実力だけでどうにかなったのかな。
私は違うと思う。これは私の持論だけど、努力したからって、すべての夢が叶うわけじゃない。特に就職や人間関係は「ご縁」や「運」も大事。ただ、ご縁や運だけに頼って、何もしないのはダメで、面接の練習をしたり、自分磨きをしていたら、いい会社に巡り会えたり、すてきなパートナーと運命の出会いをするかもしれない。その時々でチャンスを掴むためにも、日々の努力も大事。
第一志望の会社でなくとも、やりがいのある仕事ができるかもしれないし、プロ野球選手になれなくても、別の夢が叶うかもしれない。一生懸命努力した結果が、思うような結果でなくても、ゆくゆくは自分の糧となる。すべての経験に意味がある。そう思う。
前職は派遣だったけれど、いい先輩と仲良くさせてもらえたし、一生に一度の経験もした(一目惚れをした)。私があの時、あの会社に行くと決めなければ、あの人たちに出会えなかったわけで。結果、今は離れることを選択したけれど、それは次の目標ができたから。あの会社に入社したことも、あの人たちとの出会いも、すべていい経験だったと本気で思っている。
私は精一杯頑張ってきたよ。後になって、もう少しうまくやれたのにと後悔することもある。もう少し努力できたかもしれない。でも、あれがあの時の私にはベストだった。何も失敗なんかじゃない。
私は、私の人生を生きている。