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モリター
私達が服を買う理由としては様々なものがあるが、その中の1つとして「憧れの人が来ていたから」というものが挙げられる。
歴史を遡ると「ハマダー」や「アムラー」もそうだし、現代だとK-POPアイドルやUSラッパーの着用アイテムの相場が高騰しているように、芸能人の着用からムーブメントが起きることは珍しくない。勿論芸能人着用の前にある程度の波があるのは前提として、それを広めることに一役担っているのは事実であり、同じアイテムでも着用カラーのみ相場が高騰することもよくある話だ。
それら一連の流れは所謂「服好き」からは ブランドの価値が落ちる、カルチャーを知らないくせに、着れなくなった、などなど批判を浴びることも多いが、まあ他の消費者からしたら戯言である。
私の好きな芸人、さらば青春の光の森田はミーハー代表みたいな人で、「ハマダー」の1人である。そんな彼のYoutubeでは古着屋巡りの動画が多数公開されており、ハマダーらしいアイテムを爆買いしている。古着の知識なんてほぼ無し、昔の憧れを軸に「カッケー」の1点でアイテムを選んでいる。金にものを言わせる(と言われそうな)買い方は古着好きに批判されることもあるが、私はファンなのでただただ最高である。(上から目線な言い方で申し訳ないが、最近詳しくなってきている)
そんな彼がこよなく愛するのがChampionのReverse Weave。本筋とは関係ないので詳しい説明は省くが、厚手のスウェットだ。
Championは昔から、学校などの体育着やスポーツチームのスウェットを作る際のボディとして使われてきた歴史があり、所謂カレッジ物が多い。私は着る服に意味を求めるタイプの面倒臭い人間なため、知らない土地の知らない大学の知らないスポーツチームのスウェットを着る気にはなれなかった。古着の王道ではあるのだが、カレッジもののReverse Weaveは1着しか買ったことがなかった。(安かったから)
そんな私だが、芸人として推していた森田のことが自分でも信じられないくらい好きになってしまった。リアコである。女だったら付き合いたい。そうなると森田の持っているものが欲しくなる。いままで敬遠していたReverse Weaveも、「森田が着ていた」という大義名分を得て買えるようになった。
しかし買うならばリアコなので全く同じものが欲しい。のめり込んだら止まらない私は時間が空いたらYouTubeで過去の動画を未漁り、森田が着ている、または購入したアイテムをメモするようになった。
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あとはあらゆるショップ、サイトで同じデザインを探すのみ。膨大なデザインがある中から同じ物、尚且つ私が着れるサイズを探すのは至難の業だ。努力の末なんとか、とりあえず1つ入手した。
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読み方も分からない、知らない街か大学のスウェット。興味がないので調べる気もない。買ってから見比べるとなんとなくプリントが違うようにも、、染み込み? もう気にしない。。
自分でも気持ち悪い趣味を増やしてしまったと反省しているが、当分はReverse Weave探しに時間を溶かしていく予定だ。