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本当は安くない?米ロビンフッド

ミレニアル世代やZ世代などによるミーム株のコールオプション取引などで有名な株式取引アプリの米ロビンフッド(Robinhood)だが、オプション取引の手数料は実は最も高い可能性があるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

カリフォルニア大学アーバイン校とワシントン大学の3人の教授が、2023年3月から6月にかけて6つの証券プラットフォームで代表的な18の株式とETFに対し、約7,000件のオプション取引を同じタイミングで実施した。

その結果、ロビンフッドは7%近くのコストをオプション取引で払っていることが分かった。逆に米金融大手のバンガードやフィデリティが安く、バンガードは▲0.3%だった。金融大手は取引1件あたり取引手数料を徴収しており、ロビンフッドは無料のため一見安いように見えるが、オプションの売り買いの差であるビッドアスクスプレッドが最も広いため、このような結果になったという。つまり、ロビンフッドはその差を自己の儲けとして抜いているのである。

WSJが報じているためロビンフッド潰しかもしれないが、報道の意図は不明。ただ、表面的な取引手数料にばかり気を取られず、ビッドとオファーのスプレッド差は、FXなどでも基本のため意識する必要はある。特に相場のショック時はまともに機能せず、それがロスカットの原因になったり、売るに売れなかったりするので、やはりマーケットメイクできる大手が安定しているという考え方もできるだろう。

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