アナザー・フォーチュン・ストーリー③
シロちゃん、学校に行く
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「パステル、この辺でいいかな?」
クレイの声に振り向くと、窓際に大きな大きなもみの木を置いた彼がいた。
午後の光が窓から差しこんで、クレイの少し長くなった黒髪を明るく照らしている。
「うん、いいと思うよー!」
「おっけー。じゃあ、あとは飾り付けだな」
「そうね。でも、その前にランチにしない?」
と言ってる後ろから、小さな足音が聞こえてきた。
「ぱぁーるぅ、ルーミィ、おなかぺっこぺこだおう!」
今日の彼女は淡いブルーでフードのついたあったかジャンプスーツ。ルーミィのシルバーブロンドのふわふわの髪によく似合っている。
「ルーミィ、そんなに急がなくたってランチは逃げないから、転んじゃうよ!?」
と言ったそばから、コロンと転がりそうになった……そこをすかさず後ろから来ていたノルが抱き上げた。
さすがだね!
「おぉー、これは立派なもみの木ですね!!」
続いて、二階の階段から下りてきたのはキットン。何やら大きな資料をいっぱい抱えている。
そう、後少しでもみの木のお祭りがある。わたしたちは、そのお祭りの準備で忙しいのだ。
よかったらMP補充、よろしくおねがいします。無理のない範囲で!! そのMPで次の執筆がんばります。