12月12日

知人が数人いるとはいえ、あたらしい土地はやっぱり心細いと感じる。まだ道がよくわからないし、一番近いコンビニへ行くのに徒歩で10分はかかると言われて都会との違いを感じた。外はかなり寒いし、どこへ行くにも遠く感じる。なかなか出歩く気にもなれず、薄暗い部屋の中で新品のIphoneをいじって過ごしている。

東京には自分を知ってくれている人がたくさんいて、少しの手軽な移動で、いつでも人に会えた。ここでは自分が誰で、どんな人間なのか知っている人がいなくて、今のところ心細い。ガラスに反射した自分の姿は、全然街に馴染めていなかった。

東京で、何かを手に入れたような気持ちになって、ここへ移ってきたけれど、まっさらで何も持っていない人間になった気がする。ところで、自分には”何”があると思っていたのだろう。何かへの自負と執着。

今は、期待と倦怠、あと疲れなんかが混ざり合っていて、学校に入学したばかりのときみたい。はやく生活に慣れたいと思う。わたしはせっかちだから、なるべくはやく自分の手の届く範囲に何でも収めておきたい。でも、少しずつ、慌てずに、気長にやりたい。そういうのが苦手だからこそ。

とりあえずは、寒さに負けないで、行きたい場所には行くようにしてみます。



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文月
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