読書の日記(5/1-7)
メールマガジンとしての配信もしています。毎週土曜日発行、月額880円です。ご購読いただくと過去2ヶ月分がおまけで読めます。
ベルンハルト、くまざわ書店、『消去』/『線が血を流すところ』、『みんなのフィードバック大全』、『正反対な君と僕』/バウアー、猛烈な労働、出会いの日/八幡山、無茶苦茶な旅行、歴代ホームラン数/猛烈な仕込み、楽しいGW、ラーメン未遂/席を譲ること、他者に期待してみること、SPOTV NOW/『名探偵コナン』、バグる感覚、腰痛/連休最終日、ルヴァンのクロワッサン、アーセナル対ニューカッスル
5月1日(月)
今日から7連勤。空は気持ちよく晴れ渡っている、電車ではベルンハルトの続きを読んで「すぐさま、そしてただちに、すぐさまそしてすぐさまと、遅くならないうちに」と連なる言葉に震える。そして小説は終わり、これは後期の小説ということだがこれまで読んだなかで一番若々しい感触があったというか、明るさがあったというか、愛情みたいなものを感じたというか、ベルンハルトにもユースみたいなものがあったのだな、みたいな朗らかな気持ちになる本だった気がする。訳者解説を読んでいると出版直前にアウアースベルガーのモデルになった人が原稿を読んでベルンハルトを訴えるか何かした、ベルンハルトは出版社に対してオーストリアでの販売を禁止するよう要請、みたいなことになったらしくこれだけ散々な描かれ方をしたら怒るだろうとも思うし、同時に、でもアウアースベルガーの描き方には愛着が感じられた。そうじゃなかったら夫アウアースベルガーに「人類は絶滅されるにふさわしい」「われわれはみな殺し合わなくてはならない」なんていう言葉を吐かせないように思った。そのあと本文の固有名詞とかについての補足説明があってアウアースベルガー夫妻が別荘を持っていた地名「マリア・ツァール(Maria Zaal)」は架空のものだ、しかし「マリア・ザール(Maria Saal)」という場所が実在し、そして「アウアースベルガー夫妻のモデルとされる人物はここに別荘をもち、そこでベルンハルトをはじめとする新進の芸術家たちを後援していた」とあってベルンハルトさすがにいい加減にしろよwww という気持ち。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?