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読書の日記(1/15-21)

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1月15日(月) 

魚をおろすのかと思ったらズームアップされて見えたのは牛らしき動物の頭部で、頭部であり全身というふうだった。そこに刃渡りの長そうな包丁の先端が当てられ、ほとんど力が加えられない感じでつつーっと、表面をなぞるように包丁が動かされて、切れ味がすごいのだろう、それで十分に表皮が切れて中身が見えようとしている。カメラが少し引いて判明したのだったか、それは上空高くだった。どうも切っている人たち(たぶん3人)は落下しながら牛の脳みそとかをぶちまけようとしているらしかった。彼らより1秒分くらい高いところに僕はいて、そして武田さんと優くんもいる。で、みんなで落ちる。ハンターたちは落ちていく、途中で牛を手放す。下は海と島で、ひとりが島と海のぎりぎりに落下していってぎりぎりのところで体をひねって海に落ちるように向きを定める。あぶねーことするなと思いながら僕も落ちていって真っ青の明るい海に頭からきれいに突っ込む。水面に上がり、武田さんと優くんと何か言葉を交わすか顔を見合わせた。
その次は黄昏時か明け方か、薄暗い。池か何かを臨む上が蔓で覆われたあずまやのベンチに内沼さんと座って、内沼さんは最近いろいろごたついていて、ということを言った、僕は言葉を待った、そうしているとカンナちゃんと遊ちゃんがやってきた。
その次は遊ちゃんと高い高いところにいる。ずうっと下にはやはり海。さっき低いところからは一度飛び降りてそれは気持ちよかった。でも今いるのはそれとは比にならない高さ。はしごのついた長い長い電柱、その一番高いところがテスラのロゴみたいにT字に横に構造が広がっていて、そのTのところは足を掛けられたりもして、安定していられる感じがあった。遊ちゃんは飛び降りることに恐怖がない。怖がっているのは僕。それなのに湾曲したT字のところで背中が海側に向くような体勢になってしまってここは雲梯のような鉄棒のようなそういうところだ。簡単に落ちられる状態。すごい高さだが、高さというのは日常的に高さと戯れ続ける人でない限りなかなか数値では表せないものだ。とにかく高い。ということしかわからない。スクランブルスクエアの展望室から見下ろすくらいの感じ。海は遠い。海以外に何もない以上遠い海も近い海も海面でしかないはずだがそれでも高さというのは感知できるものらしい。僕の背中は下を向いている。遊ちゃんの恐れのなさを考えればこれは危なくないことではあるのだろう。そうであるならば、僕が怖がっているものの対象とはいったいなんなんだろうか。とにかく僕はじきに手を離すことになりそうだ。遊ちゃんと隣り合ってこうやって話すのは楽しいよねと僕は言う。

起きて遊ちゃんに最後の夢の話だけしてまた少し寝、眠い。外は今日もパキッと寒く、電車では座れた。一番端の席で、その横に立っている人のショルダーバッグが手すりと板のあいだから突き出ていて視界の半分くらいを埋めてくる感じがあって厄介だった。

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