読書の日記(5/6-12)
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5月6日(月)
遊ちゃんがすっかり朝の散歩にハマっていて毎日のように武蔵野の森公園とかまで行っているので僕も今日はご一緒させてもらうことにして7時半に起きて出た。普段の遊ちゃんはもっと早い。合わせてもらった格好。セブンでコーヒーを買っててくてくと歩き、朝から車はたくさん走っている。人の話し声が集積したものが空気をざわつかせるようなことはどのくらいの範囲で起こるのかわからないがそういうものはあるように思っていて昼間よりも静かに感じる。それをどこかで「清潔さ」というふうに思っている。
意外に近いと言っていたとおり武蔵野の森公園はたしかに意外に近く、前に一度自転車でふたりで走った桜並木の道に出て、遊ちゃんが最近読んでいる『転がる香港に苔は生えない』の話を聞き、左手の飛行場からそろそろ飛行機が飛び立つようで滑走路をゆっくり動いている。右手の低いところにグラウンドが見えて野球がおこなわれている。コーチが怒声を発している。その隣はサッカーグラウンドで小さな子どもたちがボールを追いかけている。野川が氾濫したときに水を逃がすためにも用いられるとのこと。
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