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読書の日記(7/5-11)
『わたしが行ったさびしい町』/「好きな人のことを褒めることで生涯を送りたい。」/『風の便り』/足場の解体/魔法のようなアトピー治療/こうだあや/ウェブサイト用写真撮影3デイズ/フヅクエ西荻窪で読書の時間//税理士/物件の検討/『長い一日』を読む長い一日
7月5日(月)
際限なく寝てしまう。僕が心配しているのは自分がアクセルを緩めたらもうまったく動き出さないただただ自堕落な生物が誕生するのではないかということでちょうどいいあんばいというのを僕は獲得できるのだろうか。
ひとつひとつ、ひとつひとつ、と思って家を出ると銀行に行って給与から天引きする都民税とかの振り込みをして、ひとつひとつ、と思ってなか卯に入ってかき揚げ丼と冷たいはいからうどんを食べた。なか卯にかき揚げ丼が登場したのを見てから、いつか食べに来よう、と思っていたのだった。
足のおできは昨日よりも大きくなっていて、何がどこまでになったら病院にかかろうか、自転車を漕ぐ足を邪魔はしない、井の頭通りの坂道の大きな大きな並木を見上げながら自転車を漕いで、これはいい風景なんだよな、と思う。坂を上がり、ずっと向こうまで続く道の消失点を見ながら、これはいい風景なんだよな、と思う。この町を離れることをさびしく思うしそれは離れたくないということを意味するわけではない。自分に許していい感情だった。さびしいと思えることは豊かなことだ。重ねた年月を思う。
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