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読書の日記(6/14-20)
松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』/清掃夫/花を贈らない/西荻窪開店前夜のラム酒/西荻窪オープンの心象/自分の有能さに救われる/『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』/yue/怒涛の週末、ダウナーな二人
6月14日(月)
寝ながらえずいたと思ったらまんまと嘔吐しそうになった夜が終わりうっすらと明るさがある、眠気がそばにいない感じがあって時間を見たら4時45分とかだった、窓の外の木の葉に光が当たってベッドから見ると明るい緑色の矩形のスクリーンがあるようで目が喜ぶ。鼻水が出て、水を何杯も飲んだ。紅茶を西荻窪に輸送しないと、と考えながらベランダで煙草を吸って、例年このあたりで切られてしまう、今が一番見頃というか、葉がわんさと茂る木が目の前にあって、うれしい。布団に戻って『わたしが行ったさびしい町』を開いてフランスはシャトー゠シノン。「目の前に広々とした草原が開け、行く手に向かってゆるやかな上り坂になっていて、登ってゆく人、降ってくる人、登るでも降るでもなくただぶらぶらしているだけの人などがちらほら見える」と始まる。もうこれだけで、うれしい。俺にも見える。
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