鏡制作ゆかりの神社を訪ねて
秋晴れの美しい日、奈良県田原本町にある唐古・鍵遺跡を訪れて周辺を歩いてみると、名前に「鏡」がついている神社があることに気が付いた。
古来より「鏡」制作に関係するところだったのだろう、ということが推測できる。
田原本駅に建てられていた町の地図を見てみると、
「鏡作伊多神社」
「鏡作坐天照御魂神社」
「鏡作麻気神社」
という神社の名前が目に入り、是非行ってみたくなった。
この日訪れたのは
鏡作坐天照御魂神社
(かがみつくりにますあまてるみたまじんじゃ)。
神気漂う境内を散策していると、イメージで、古墳時代の鏡作部の人たちが
鏡を鋳造している姿が降りてきた。
明治時代までは鏡制作に携わる人たちがお参りに訪れていたらしい。
・・・ほかにもイメージが降りてきたことで、書きたいことがあるのだが、それは十分調べて、考察を重ねたうえで改めて文章化する。
日本には独特の素晴らしい歴史がある。
私はそんな歴史を掘り起こし、楽しみ、
話題にし、共有したいと思っている。
なぜなら、今から思えば
古墳時代は謎に満ちて、不可思議な世界で
時空を超えた異世界である。
古墳時代の鏡や剣・耳飾りや古墳や土器。
・・・・見ているだけで心が異世界に飛ぶ。
古墳時代のいろいろな刺激・・・・実は現代に生きる私をインスパイアさせてくれるものだ。
埋蔵文化財業界にいたころは
仕事に追われて正直、考古遺物に囲まれても楽しくなかった。流れ作業のように仕事をしていた。
スピードが大切だから。
だけど、今、効率を離れて、一歩引いた気持ちで眺めてみると、
見方にもよるが、ワクワクする世界だということに気が付く。
これからは古代の人と会話するような気持で、歴史考古の世界を楽しみたい。