あなたに狂わされている
こうして夜な夜な悶えたところで、どうしようもないことはわかっています。どうしようもないからこそ、辛いのですが。私はどうしてもあなたの隣にはいけません。それはわかっています。それでもあなたのことが、好きで好きでたまらないのです。どうしてここまであなたのことが好きになってしまったのでしょうか。
きっと今日もあなたの隣には笑顔が素敵な女性がいるのでしょう。あなたの話に出てきた家電は、きっとその女性と選んだものなのでしょう。どうしてあなたの隣が私ではなかったのか、思考を巡らせても無駄ですが、夜な夜な考えては、心の穴を抉られるような痛みを感じます。
夢の中ですら他の男性と恋愛していると、咄嗟にあなたが頭に浮かびます。あなたのことを思い出すと、他の男性との恋愛に抵抗を覚えます。夢の中ですらあなたに囚われているだなんて、おかしいことは理解していますが、夢は操れないのでどうしようもありません。私はあなた以外と恋愛したくないと無意識に思っているのでしょう。あなたを好きでいる以上、私はまともな恋愛ができないのかもしれません。
何度も悪夢を見ます。私が大好きなあなたの笑顔を、あなたが大切な人に向けている光景を見ます。あなたは私になにがあっても笑いかけてくれないので、悔しさに押しつぶされそうになります。
こんなに好きにならなければよかったと思います。いまからでもあなたへの気持ちを諦めたいと思います。しかし、私はあなたを好きでいることでしか、自分を認識できなくなってしまったのです。あなたはもはや私の一部なので、どうしても切り離せないことに、苦しさを覚えます。
こんなことをあなたが聞いたら笑うでしょうか。それか少しは罪悪感を持ってくれるのでしょうか。あなたは冷静だから、「きっと俺じゃなくて、他の人を好きになっていてもこの結果だったはず」と思うでしょうか。それでも私はあなただから、こんなに苦しいほど好きになったのです。あなたは私がほしいもの全てを持っていたから。
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