天災から人災へフェーズが移っている気がします。
静岡市清水区の断水の様子を見ていると。
先週末に日本列島を通過していった台風15号。
この台風で静岡県内を中心に線状降水帯が発生して、各地で大きな被害が発生し、東海道新幹線では16時間以上線路上で停車する列車も発生することにもなりました。
そして、現状としては静岡市清水区(旧清水市)の断水が大変なことになっています。
水源である興津川の取水口に流木や土砂が溜まってしまい、取水ができなくなり清水区で大規模な断水が発生してしまいました。
今日から重機を使ってそれらの撤去作業を行い、4日後を目途に取水を再開するようなことを昨夜静岡市長が発言していました。
水という一番大事なライフラインがやられたのに、この機動力の無さは何だろうという思いがあります。
市民の方もそれを痛感しているはずです。
ニュース(もっと言えば)で詳細な情報が出てこねえからということで市民もネットで情報収集をしているようですし、静岡市清水区出身の俳優さんもSNSで訴えているようですし。
各地から応援の給水車が静岡市清水区に来ているようですが、気になるのはこういう時にこそ直ちに発動すべき自衛隊への災害救助要請が現時点で発動されていないことでしょうか。
災害救助要請は知事が自衛隊に要請することになっているのですが、そのアクションを知事がしている節が見えません。
元々静岡県と静岡市は首長どおしが犬猿の仲、もっと言えばバチバチの仲ですので、チキンレースの格好なのでしょう。
特に市長が知事に借りを作りたくないので、要請を出していないようにも見えます。
そしてこの件で知事がだんまりしているのも気になります。
下手にアクションを起こしたらメンドクセー事になるから・・・ということなんでしょうか。
ただ、そういう下手な意地の張り合いのせいで天災から人災へフェーズが移っているわけです。
そのとばっちりを受けるのは市民であり、フロントラインで働く市の職員なのです。
ある意味静岡が抱えている問題点が断水で炙り出されてしまったわけです。
ちなみに今回の件とは別にリニア中央新幹線の件で知事はJR東海とバチバチやっています。(勿論知事以外にも関係する首長もこの件には参加していますが)
東京の山奥から視ていると、静岡県の今の知事は誰かしらとバチバチしている印象しかありません。
とはいえ、その知事も市長も民意で選ばれているという事実があるのです。
難しいなとは思いますが。